ミア・コウト『夢遊の大地』、とてもおもしろかった。幾人もの夢をひとつの鍋に入れ、ゆっくりとかき混ぜながら少しずつ味見をしていくような、ストーリーの筋はところどころよくわからなくなるのだけれど、しかしそこには終始、耳を澄ませ聴きたくなる物語の声が響いていて、夢中で最後まで読んだ。