ちって打って何が出てくる？ちゃんと｜モカの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

🍠こ〜ちゃん風長芋フライ
「今日のはね、じゃがいもじゃないんだよ」
そう言って、こ〜ちゃんはフライパンを前に笑った。いつもなら、子どもたちの人気メニューといえば、ポテトフライか、ちくわの磯辺揚げ。けれど今日は、たまたま買っておいた長芋が冷蔵庫に転がっていた。
「これで、何か喜ぶようなの作れたらいいなあ」そう思いながら、長芋の皮を軽くこすり、スティック状に切っていく。包丁がすっと入るたびに、白い断面が光って、なんだか新しい風が吹くような気がした。
ナイロン袋に片栗粉を入れて、空気を含ませてシェイク。カサカサと音を立てながら、白くまとった長芋たちが跳ねる。フライパンに油を注ぎ、パチパチと心地よい音が部屋に広がると、こ〜ちゃんの顔にも小さな笑みが浮かんだ。
「もうすぐいい色だよ〜」そう言う声に、奥の部屋から子どもが顔をのぞかせる。「今日もポテト？？」「ふふ、食べてみてからのお楽しみ」
こんがりときつね色に揚がった長芋を、油をきってお皿に並べる。熱いうちに、塩と青のりをパラリ。香ばしい香りがふわっと立ちのぼる。
ひと口食べた子どもが、目を丸くした。「カリッてしてるのに、中ホクホク！これ何！？」「長芋だよ。じゃがいもじゃなくてね」「ながいも！？おいしい〜っ！」
その笑顔を見て、こ〜ちゃんは少し照れくさそうに笑う。「よかった。じゃあ、これからは“ながいもフライ”も仲間入りだな」
テーブルの上には、湯気と笑い声と、ほのかに青のりの香り。窓の外では、木枯らしが小さく笛を吹いている。そんな秋の夜、家の中だけは、ぽっと灯ったようにあたたかかった。

• 材料長芋：中1パック片栗粉：大さじ3〜4（ざっくりでOK）青のり・塩：各少々揚げ油：フライパンに1cmほど
🪄作り方の流れ
1. 長芋は皮付きのままスティック状に切る（ひげ根を取っておく）。
2. ナイロン袋に片栗粉と長芋を入れ、空気を入れてシェイク！全体に粉をまぶす。
3. フライパンに油を1cmほど入れて180℃に熱し、長芋を入れて揚げ焼きする。
4. 途中で裏返しながら、表面がカリッときつね色になればOK。
5. 熱いうちに塩と青のりをふりかけて完成！