「ロマン派は、その本来の故郷であるドイツにおいて、ただ単に道徳的であるに過ぎぬものに反対する生命力の賛美であると同時に、死への親近性でもあるというこの虹色に輝く意味の二重性を、最も強く、また最も無気味に実証しました。」トーマスマン「ドイツとドイツ人」
リボルバー・リリー(2023年/行定勲監督)特務機関の元女性工作員と、父を失った少年の逃避行を描くスパイアクション。全カットが絵画のような美しい映像、大正時代の背景や美術、衣装がどれも素晴らしい。内容はともかく、綾瀬はるかの背中の美しさは眼福。