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にゃみ
これは去年からずーっとあたためている、
子ども向けのお話にしたいやつ。
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黒猫がいました。
自分の毛の色が大嫌いでした。
自分の毛色のせいでたくさんいじめられてきました。
そんな中、彼は1匹の灰色の猫と出会います。
彼女も自分の毛色が嫌いだと言いました。
灰色の毛はとっても長くてフサフサでしたが、
たくさんの毛玉ができていました。
彼女は彼を『クロ』、
彼は彼女を『けだま』と呼ぶようになりました。
自分のことを認めてくれるひとはいないのかな?
ほんの少しの優しさに甘えてみたかったのです。
そして2人は一緒に旅に出ました。
たくさんのひとに出会いました。
たくさんのことがありました。
たくさんたくさん2人で歩いて、
もう食べるものもなくなって、
最後に辿り着いたのは原っぱでした。
なーんにもない原っぱでした。
だんだんと暗闇がおそってきます。
クロはここで旅が終わることを感じていました。
そのときです。
「ママ!この子たち死んじゃう!助けたいの!お願い!」
人間の女の子の声がしました。
もう、2人とも警戒して唸る気力もありませんでした。
気づいた時には、ふかふかの毛布の上にいました。
あたたかい部屋の中です。
目の前ではけだまもスヤスヤと眠っています。
「ママ!ママ!目を開けたよ!」
どうやらここは、助けてくれた女の子の家のようでした。
「よかった」
あたたかい手が、クロとけだまを交互に撫でてくれました。
「今日からうちの子だよ。たくさん食べて、早く元気になってね」
クロの目から、ぽろりと涙がこぼれ落ちました。
「2人の名前を考えたんだ。あなたはね、真っ黒でしょう?でも、お目目が金色に光ってとってもキレイでお星様みたい。だから、名前は夜空だよ!」
あんなに嫌いだった身体の色を、そんな風に思ってもらったのは生まれて初めてでした。
夜空。僕のお目目がお星様みたいだって。
けだま、聞いた?
「それでね、こっちの子は真っ白でフワフワで雪みたいだから、六花ちゃんだよ。雪の結晶っていう意味だよ!」
灰色だったはずのけだまの身体は、いつの間にか真っ白でフワフワの毛になっていました。
そうして2人は、最後に幸せを掴むことができたのです。
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奥さんの実家が宿だったんだけど、お客として店に行くの嬉しいって、お義母さんが言ってたよ。
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