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アッチャー
【ビジネスパートナーと彼女】
2/3 釈明
「あたしね、謙介とホテルに行ったの」
「なっ…何を言い出すんだ、遥子」
俺は天地がひっくり返るほど驚いた。反射的に過去の記憶を頭の中で探った。
「行ったじゃない。あたし、謙介に連れ込まれたの」
龍彦が驚きと怒りの目を俺にむけた。場が凍りついている。
「いい加減にしろよ、遥子。話すならちゃんと話せよ。最後まで。」
「どういう事だよ、謙介」
龍彦の声が、低く不気味に響いた。
「確かに、俺は遥子とホテルに行った事があるよ。だけどそれは20年以上前、お前たちが結婚する前…いやもっと、付き合いはじめる前のことだ。しかもだ、遥子は服を…上着さえも脱いでないし、俺は遥子に触れていない。それは信じてくれ」
俺は気が動転するのを必死に抑えながら、冷静に釈明しようと努めた。声が震えた。
「…俺が強引に連れ込んだんだ、酔っていた遥子を。すまなかったと、今でも思っている。
部屋に入ってから遥子は言ったんだよ。自分が好きなのは俺じゃない。他に好きな人がいるんだって。
…それが龍彦、お前だよ。俺は振られたんだ。お前に負けたんだよ。大昔のことさ。今はもう、そんな気持ちは微塵もないよ。わかるだろう?俺には恋人がいる」
龍彦の顔から怒りの色が引き、目は悲しみの影を帯びてきた。
落ち着きを取り戻した俺は、二人に尋ねた。
「どうしたんだよ遥子。龍彦、お前たち大丈夫なのか?」
遥子がわっと泣き出した。
龍彦は足の覚束ない遥子を抱きかかえて立ち上がり、
「みんな、申し訳ない。今日は失礼するよ」
と頭を下げ、二人で出ていった。
遥子のことについて、俺はなんとなく予感するものがあった。
(つづく)
©️2024九竜なな也

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たかっ
塔32までオートで来たけど33のカイザーアントでやられる
これはおたまのダメブロでいったらいいのか
また今度やろ

ごくー@

真知🐐
いやなぜかっていうか、アルバムを聴いて初日に挑めるのが14ぶりだからなんだけど(あと会場の横幅が狭いのとステージが低いのも似てる)
自分13〜14の間でライブに行くようになったから、これが2回目の初日らしい初日 最高だよ〜これが初日だよ〜

かごめ
えーと2019年……?
…………うん、新しいな!!!(

藤

チケッ

アトレ

あい

みとん

アオム
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