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BIGCAT

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昨日アマプラで見た
殿、利息でござる
という映画のエンディングが
忌野清志郎が歌う
“上を向いて歩こう”だった

その歌を聴いてたら
感動して涙が溢れた

その時脳裏に浮かんだのは
モロッコのメルズーガの砂漠

砂漠でキャンプした時
夕食後の夜の宴で
国別に歌を披露する事になった

アメリカ人御一行様も
スペイン人御一行様も
けっこうな人数がいて
それぞれ大人数で歌を披露してくれた

そして砂漠での旅を誘導してくれて
この宴も盛り上げてくれる
モロッコのベルベル人の方が
「次は日本人の方どうぞ〜!」
みたいなことを言って
参加者の皆さんの拍手が鳴り響いた

私は肝が冷えた
というのも日本人は私ひとりだったのだ

もう1人いた私の友人の日本人は
体調を崩してテントで先に横になっていた

ステージに見立てた
みんなが囲むその砂の上に
立ったはいいものの
立ってるだけで
どうしようかアワアワしていた

すると、ベルベル人の皆さんが
楽器を演奏し始めて
歌を歌い始めた

私に手招きして
小さな太鼓を渡してくれて
私はその楽団の一員となり
一緒に太鼓を叩き始めた

よく聞くと
ベルベル人のみなさんが歌っている歌は
日本語で
「上を向いて歩こう」
という曲だった

ベルベル人のみなさんと太鼓を叩きながら
ベルベル人のみなさんと歌う
日本語の上を向いて歩こう

満点の星空の下で
ベルベル人のみなさんの
粋な計らいと優しさに包まれ
一丸となったひととき

拍手喝采に包まれて
感動的な
日本人の発表タイムが終わった

今まで本家の坂本九さんや
他の誰が歌った
“上を向いて歩こう”を聴いても
そんなに思い出す事はなかったけど

なぜか忌野清志郎が歌う
“上を向いて歩こう”を聴いたら
あの時の満点の星空のメルズーガの砂漠に
タイムスリップしたかのように
鮮明に蘇った

この涙は
ベルベル人の皆さんありがとう
の涙かな

凄く良い思い出
#ひとりごとのようなもの #モロッコ #メルズーガ #ベルベル人 #忌野清志郎
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