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金木犀
私は彼に、
『ここで働いてるだなんて知らなかったし、知ってたら(あなたが)居る日に来なかったよ。』
と、伝えると彼は
「でもやっぱり、運命だと思うよ!俺達は絶対出会うべくして出会ったんだよ!」
と、目をキラッキラさせながら話して居た。
(要らんなぁ、その運命)と思いながら、
『もう行くね。さようなら』と言い、その場を立ち去ろうとすると
また腕を掴まれ、そのまま抱き締められた。
(気持ち悪ぅ)と思いながら、藻掻いて居ると
心配した友人(店長)が様子を見に来た。
そして、私が困って居るのを見た友人が
《ゴルァ!!!》と一喝し、
漸く私は解放された。
彼は、「違うんです!違うんです!」と
しどろ斑になりながら、店長に言い訳を始めた。
「彼女なんです!」
《はぁ!?んなわけねーだろ!!》
「ホントなんです!!」
《ほんとに?》
『随分前に終わってるし、なんなら1日だけだから付き合った内にカウントしていいか分からない。あと、6股してるのが初日に分かったから離れた。』
「あの時は、ごめん!でも、別れたつもり無いから!今でも好きなんだ!」
《色んな意味で、お前終わってんじゃねーか!》
「そんな事ないです!」←は?( ꒪⌓︎꒪)
《つーか、お前。“昨日も”店先で女と揉めてただろ!お客様からクレーム来てんだよ!しかも!お前、“昨日だけじゃねーよなぁ”!?》
と、店長が怒鳴ると、
「へぁっ!?」
と、気の抜けた声を出し、腰を抜かした彼。
(あ…あの写真の内の誰かと揉めたんだな)と私は察した。
私は、
『まぁ取り敢えず…あなたとは今後、会う事も無いし付き合う事も無い。さよなら。』
と、言って
項垂れる彼を置いて、私は友人(店長)と一緒に店内へと入った。
その後、友人から話を聞くと
彼は、お客様に手を出しまくるトラブルメイカーだと聞いた。
それがまさか、偶然とはいえ
《昔から付き合いのある“私”にまで毒牙が及ぶとは思いもしなかった》と言っていた。
『世間は狭いとはよく言うけど、これは狭すぎるわぁ』と私は、苦笑した。
その後、彼は自ら店を辞めたらしい。
それから時は経ち、現在。
久しぶりに友人の店へと向かう駅で私は、この話をふと思い出した。
改めて思う。
“7人目の犠牲者にならなくて良かった”と。
終
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