点数を付ける人々の話｜GRAVITY(グラビティ) SNS

共感で繋がるSNS

投稿

金木犀

2022/10/11

【点数を付ける人々の話】

私達の業界には、
各店舗のキャスト個人に対して
ご利用されたお客様が、“点数”を付けて
情報共有をする“投稿サイト”が存在する。

そのサイトでは、

・スタイル ☆☆☆☆
・サービス ☆☆☆☆
・感度 ☆☆☆☆

のように、表記されており

そこに“口コミ”と“☆の総合点”と、
事細かな“お客様の感想”が書かれている。

……憚らずに言うのであれば、

私は、そこに書き込むお客様達が、大嫌いだ。

本当に、不愉快でしかない。

因みに私も以前そこに書き込まれた事がある。
そして、私はその“私に点数を付けたお客様”を把握している。

私の特技として、
“1度会った人を忘れない”というのがあり、
会話や特徴など…大抵の事は覚えているので
“感想の内容”で、特定出来た。

そんなある日、
その“私に点数を付けたお客様”に再会した。

ホテルに到着し、2度目という事もあり
そのお客様は、すぐに私を抱き締めてきた。

お客様は、「また会えて嬉しいよぉ♡お気に入りだからさっ♡」と言う。
私の笑顔は、完全に引き攣っていた。

しかし、私はプロとして仕事をしなければならないので、切り換えて
取り敢えずサクッと、果てさせた。

そして、迎えの車を待っている間
遂に私は、切り込んでみた。

『〇〇ってサイトって知ってます？』

「あぁ、なんかそーゆーのあるって聞いた事あるね。見た事ないけど。」

『私、あのサイトに書き込む人…本当に“生理的に無理”なんですよね〜。よく、あんな平気でサービスしてくれた女の子に点数なんて付けられますよね〜？“最低”じゃないですか？〇〇さん、どう思います？』

「…あ、あぁ〜…まぁそうねぇ？それ見た女の子は嫌な気持ちになるもんね？」

『ですよねぇ？私、あんなサイトに書き込む人とは絶対に仲良くなりたくないし、一生関わりたくないです』

「え？そんなに！？」

『はい！だから、

もう私の事、二度と呼ばないでくださいね？』

と、満面の笑みで伝えると

お客様は、「ほんっとに、ごめんなさい！すぐ消します！もう二度と書かない！！」

と、約束しました。

…が、まだ消えていなかったので

次に、お会いした時が楽しみです←