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がっしー

がっしー

雨の降る夜、マンションの階段で、
30代の女性が座り込んでいた。
スマホを握ったまま、画面は暗いままで。
同僚にも家族にも言えへん。
「もう、全部嫌になった」って言葉が、
喉の奥で詰まってる。
そこへ、同じ階の年上の男性が傘を差して帰ってきた。
彼女の姿を見て、足を止めた。
「雨、冷たいな。上がらへん?」
女性は顔を上げず、
「……誰にも言えへんこと、あります?」
男性は傘を彼女に傾けて、静かに座った。
「あるよ。
俺も昔、会社辞めたくて、
でも『弱い』って思われたくなくて、
誰にも言えへんくて、
毎晩一人で酒飲んでた。
ほんまは『助けて』って叫びたかったんやけど、
口に出したら、もっと壊れそうで」
女性の目から、ぽろっと涙が落ちた。
「……私も、今、そうなんです。
言ったら、みんな離れていく気がして」
男性は優しく言った。
「言わんでもええよ。
ここで、ただ座ってるだけでええ。
誰にも言えへん気持ちは、
誰にも言わんでも、
ちゃんとここにあるんやから。
それだけで、十分や」
雨音だけが響く中、
二人は黙って並んでいた。
言葉はないけど、
隣に誰かがいてくれるだけで、
少しだけ、重たさが溶けていく気がした。
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