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がっしー

がっしー

むかしむかし、丘の上で、
小さな男の子が夜空を見上げていた。
「お月様、いつも疲れてるみたいやね」
そう呟いて、ポケットから小さな石を取り出した。
「これでお疲れ様って言ってあげる!」
男の子は大きく腕を振って、石を投げた。
ビューン!
石はまっすぐ空へ、まるで流れ星の逆みたいに飛んでいって、
ぽんっ、とお月様に当たった。
すると、お月様がびっくりしたみたいに、
カチカチッと音を立てて、
ぱらぱらと粉々に割れてしまった。
「お疲れ様」の文字が、キラキラ光る欠片になって、
ゆっくりゆっくり、遠くの街の方へ落ちていった。
男の子は目を丸くした。
「あ……割れちゃった……」
次の日、街の人たちは不思議な朝を迎えた。
道端に、公園に、屋根の上に、
キラキラした「お疲れ様」の欠片が落ちていて、
拾った人はみんな、
なんだか肩の力が抜けて、
「今日は頑張らんでええかな」って笑顔になった。
男の子は丘に戻って、
新しいお月様を見上げて言った。
「ごめんね。でも、みんなちょっと楽になったみたいや」
新しいお月様は、
静かに、優しく微笑んだ気がした。
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むかしむかし、丘の上で、