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谷崎潤/読書実況

谷崎潤/読書実況

死ぬほど深読みするオタクになるんだけど、このシーンの良さを語りたい。
前提として漫画って右から左にコマが進むわけ。キャラの目線はなるべく左を向いているといいし、主人公は右にいて欲しいの。歩くシーンで言えば右から左に進んでくれると、飲むモチベーションに繋がると思うわけ。
で、ここの一枚目の凄いところって一番下のコマなんだよ。ノヴァクさんが右にいて左のラファウを見ているんだ。一枚目の主人公ってラファウだけど、読者からしたら狂気に映る場面なんだよ。言いたいことも信念も、それら全ては地動説を信じたいし、それを証明したいって気持ちがでかいの。ここでかっこいいと思えるのは丁寧に話数を重ねたからこその名シーン。でも、読者が思うのは「ここまでの覚悟を決めるってかっこいいけど真似出来ない」が深層で働くと思うんだ。一方、ノヴァクさんは保守派だし、立ち位置としてはヴィランなんだけど、発言としては読者に近いメンタリティなんだよね。
だから、ラファウが左にいて、ノヴァクの意見を止めるわけ。ノヴァクの意見なんてラファウの覚悟からしたら些細なもんでしかなく、受け付ける必要がないの。
だから、2枚目で右にラファウ、左にノヴァクなんよ。地動説は知的好奇心によって進むしかないから、色んな人に渡っていく。その暗示としてラファウは右にいて、ノヴァクは理解できない顔で突っ立っているしかない。ここで物語の運命は決まってしまうわけよ。
3枚目はラファウは左手を見るの。それって体が右から左の未来には行けないっていう暗示とも捉えられるわけ。で、下のコマだと「えぇ、ではまた」ってのはその後に死刑にされるからその際にまた会うってことでもある。けど、僕はここにそれ以上の意味を感じた。
好奇心の象徴としてラファウがいるわけだから、ノヴァクはこれからまた異端と地動説を巡って戦う運命を決定づけられた。と、感じるしかないのよ。
だからこそ、4枚目で天井に月を投影し、ニヤリとする。月が綺麗に合理的に動いてくれることを完璧に説明できると確信づいて、いつかどこかで証明してくれるだろうという期待。死をも超越する意志の継承がここには詰まっている。
ここで光るのが!最後のこのコマ!ノヴァクはさ!ここで右を向いてんの。ページを捲った先にあるのはノヴァクがなぜここを向いているのか理解ができない!でも、ここさ!ノヴァクからしたら生涯抱えるトラウマができた次の日じゃん。つまりね、ここの最初のコマっていうのは、記憶の反復であって、ノヴァクにとっては抜けられない地獄がここから待っているっていう暗示でもあると思うんですよ!!!
こういう風に無理やりでも、整合性を取れる説明をできるこの漫画、素直にすごいからおすすめ。
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