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DOGMA



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クロダpro


Sora.


紫苑/しおん🐈⬛
⑥火を見る女
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
七海は台所に立ったまま火を見ていた。鍋の中身はもう確認していない。煮立つ音だけが身体の内側に届く。
白い病室がふいに戻る。低い声。丁寧すぎる語尾。言葉の意味ではなく音の温度だけが残る。
息が浅くなる。
自分の輪郭が台所の空気に溶けていく。
手首に力が入らない。
膝がわずかに揺れる。
鍋が小さく鳴る。
その瞬間、身体の奥で何かが切り替わる。自分がいまどこに立っているのか分からない。ただ重さだけがある。内側から押し上げるような逃げ場のない感覚。それは快楽とは違う。不快でもない。溜まったまま行き先を失った熱だ。
七海は流しに手をつく。
視線は火から外れない。
煙を吸えば戻れる。
考えはそこまで整っていない。
ただ身体が先に知っている。
七海は火を見たまま財布を手に取る。鍵を掴む。バッグを肩にかける。火を弱めたかどうかは思い出せない。玄関を出る。靴を履く。扉を閉める。決断は言葉になる前に終わっていた。
ーー。
七海はアパートの階段を上っていた。外階段で鉄製だった。足を置くたび薄く鳴る。火は下から来るはずだった。料理中の鍋をそのままにしてきた。
階段の途中で一度立ち止まる。息は苦しくない。まだ煙は来ていない。
一段 また一段。手すりは冷たく ところどころ塗装が剥げている。ここを上り下りした記憶はいくつもある。仕事に行く朝。買い物から帰る夜。どれも同じ足取りだった。
今日は違うはずだった。そう思ったかどうかは自分でも分からない。
二階の踊り場に風が抜けていた。焦げた匂いはない。代わりに消火器の粉が床に散っている。
赤色灯の光が遠くで回っている。誰かの声がする。
七海は階段の途中で止まったまま。火はなかった。煙ももうなかった。
鍋は誰かが火を止めたのだろう。あるいは勝手に消えたのかもしれない。結果は同じだった。
七海は階段の真ん中に立っている自分の姿を、少し離れた場所から眺めるような気がした。
救急車のドアが閉まる音がした。サイレンは鳴らない。
七海はその場にしばらく立っていた。
上る理由も
下りる理由も、
もうなかった。
#創作小説 #紫苑 #経過良好


もっちゃん
#アニメ #マンガ #推しに感謝

すいはんじゃ〜
新しいギフトありがとうございます‼️
めちゃくちゃ綺麗だった✿゚❀.(*´▽`*)❀.゚✿
いつも感謝です🙇♂️💦

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