お母さんが帰ってきた！って思って急いで元の家に帰ったのに、家はもぬけの殻。本当に捨てられたんだ。もうお母さんは私の元に帰ってこないんだって思い知らされるの辛すぎるでしょう。お母さんの匂いが残る服すら憎らしくて、でも愛おしくて、そういうぐちゃぐちゃしたどうにも言葉に表せられない感情をお母さんの服を破いてどうにかしようとしてもそれでも消化出来なくて、自分の帰りを心配して待ってくれてたリンコさんたちに、八つ当たりまでしちゃって。でも本当は、帰りを待ってくれている人がいることが嬉しくてたまらないはずなのに、その"帰りを待ってくれている人"が、自分のお母さんじゃなくて赤の他人なのが悔しくて悔しくてしょうがなかったんだろうなあ。

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忠犬ハチ公

2025/12/13

お母さんが帰ってきた！って思って急いで元の家に帰ったのに、家はもぬけの殻。本当に捨てられたんだ。もうお母さんは私の元に帰ってこないんだって思い知らされるの辛すぎるでしょう。お母さんの匂いが残る服すら憎らしくて、でも愛おしくて、そういうぐちゃぐちゃしたどうにも言葉に表せられない感情をお母さんの服を破いてどうにかしようとしてもそれでも消化出来なくて、自分の帰りを心配して待ってくれてたリンコさんたちに、八つ当たりまでしちゃって。でも本当は、帰りを待ってくれている人がいることが嬉しくてたまらないはずなのに、その"帰りを待ってくれている人"が、自分のお母さんじゃなくて赤の他人なのが悔しくて悔しくてしょうがなかったんだろうなあ。
たった11歳なのに寄り添ってくれるお母さんもいなくて、毎朝ご飯を作ってくれる人もいなくて、その中で出会えた、お母さん"みたい"な人が、本当は元々男の人で、だけれどうなされていた時に寄り添ってくれて、美味しいご飯も作ってくれて、叱ってくれて、ずっとそばにいてくれる。
嬉しいね、悔しいね、辛いね、幸せだね、最悪だね、なんとも言えないんだろうなあ

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