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ミルキネッツ谷川
The Maze

こ〜ちゃん🌱
12月24日。
街が浮き立つクリスマスイブの日に、母は長い入院生活を終えて家へ戻ってきた。
この日を選んだのは、私だった。
年末ぎりぎりまで病院にいるよりも、ほんの1日でも早く、自分の家の空気を胸いっぱい吸ってほしかった。
病院と話し合い、リハビリの進み具合を確認し、この日なら大丈夫だと判断した。
昼前、母は自宅の玄関をくぐった。
懐かしい匂い、差し込む冬の光。
「やっぱり家はいいね」
その一言に、私は少し肩の力が抜けた。
だが、喜びは長くは続かなかった。
午後からは、在宅リハビリの担当者、ケアマネージャー、ヘルパーさんが次々と訪れ、退院後の説明や確認が続いた。
気がつけば夕方。
それでも終わらない。
夜は、母が安心して眠れるように、部屋を整えた。
腰をかがめることができない母の代わりに、押し入れの下段の物を整理し、手の届く高さへ移す。
ひとつひとつが、小さな作業でありながら、どれも欠かせない。
その合間に、私は思っていた。
今日はクリスマスイブだ。
せめてケーキくらいは——。
高価なものじゃなくていい。
スーパーで売っているスポンジ、生クリーム、少し安くなっていたいちごと、白桃缶。
それだけで十分だと思った。
車に積んであったフードプロセッサーで、生クリームを泡立てる準備もしていた。
甘さを加えるとき、砂糖は使わなかった。
母は血糖値を気にしている。
だから、カロリーゼロのシロップタイプの人工甘味料を、少しずつ加えた。
身体を思う、その一手間も、ケーキ作りの大切な一部だった。
けれど、その日は時間が足りなかった。
気力も、体力も、そこで尽きた。
翌12月25日。
少しだけ、時間に余裕が生まれた。
「お昼の前に、みんなでケーキ作ろうか」
そう声をかけると、母は少し驚いた顔をして、そして微笑んだ。
簡単な、いちごのホールケーキ。
生クリームを塗って、いちごを並べるだけ。
それでも、部屋には確かにクリスマスがやってきた。
退院祝いと、ささやかな祝福。
そこへ、1人暮らしをしている孫がやって来た。
母にとっては、何より嬉しい存在だ。
久しぶりに顔を見せ、同じ時間を過ごすために帰ってきてくれた。
そして家に入るなり、孫が最初に向かったのは——
母の寝室にある、仏壇だった。
静かに線香に火をつけ、
チン、と鈴を鳴らし、
何も言わずに、手を合わせる。
その背中を、母はじっと見つめていた。
初日で訪問していたヘルパーさんも、そっと目を潤ませていた。
誰に教えられたわけでもない。
でも、この家で大切にされてきたものを、ちゃんと受け取っている。
その姿に、言葉はいらなかった。
人を思う気持ちは、声高に語られなくても伝わる。
家を整える手の動きにも、
間に合わなかったケーキの準備にも、
遠くで1人暮らしをしながら、まず祈るその背中にも。
人生は、派手な出来事よりも、
こうした静かな優しさの積み重ねでできているのかもしれない。
退院という節目の日。
クリスマスという特別な時間。
この家には、またひとつ、忘れられない思い出が増えた。
そしてきっと——
母がこの家で過ごすこれからの日々も、
誰かのさりげない優しさに支えられながら、
ゆっくり、穏やかに続いていくのだろう。









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