追い求めても絶対に手が届かない存在しないものにばかり憧憬を抱いて目の前の現実や隣の人や自分を蔑ろにする、そんな誰もがいつも隣り合わせに抱いてる罠や弱さや幼さをとても痛烈に繊細にメタファー的に美しく描いているのに、どこまでも地に足がついた美しい作品なんです。