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ベンジャミ
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うめ

吉田賢太郎
「未来」が見えることは、自由じゃない。
それは、結末のわかっているクソゲーを、
スキップせずに強制プレイさせられることだ。
「こうなる」とわかった瞬間に、世界は檻(おり)に変わる。
抗うほどに、予知という鎖は食い込んで、
僕らは「決まった絶望」を二度味わうだけ。
それが、未来(みらい)が抱える「どうしようもない」本質。
けれど、平(たいら)一族は、その檻(おり)を笑い飛ばす。
彼らにとって、世界は一冊の本じゃない。
無限に広がる、書き換え放題の落書き帳だ。
おばあちゃんが指を鳴らせば、
「確定した未来」なんて、昨日のゴミ箱へ捨てられる。
「別の正解」を隣の世界から持ってくるだけで、
この世のルールも、僕らの予知も、すべてはただの「可能性」に成り下がる。
結局、この世界は「決まっている」のか「自由」なのか。
光(ひかる)がただ光るだけの横で、
僕らは「変えられない運命」に怯え、
彼女らは「無限の選択」を遊び倒す。
本質は、そこにある。
見えているものだけがすべてだと思う「予知者」は、
見えない答えを勝手に創り出す「平一族」には、一生勝てない。
絶望とは、先が見えること。
希望とは、ルールそのものを書き換える、その図々しさのことだ。
このポエムが伝える情報(まとめ)
未来(みらい)の無力さ: 「未来予知」は決定論の奴隷であり、変えられない未来を知ることは自由を奪われることと同じ。
平一族の本質: 「平行世界移動」は決定論の破壊者。どんな未来が予知されようと、別の世界線を上書きすることで「ルールそのものを無効化」する。
対比: 予知という「点」でしか物事を見られない未来に対し、一族は「面(多次元)」で世界を捉えている。

さちうすめこ


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#こびとづかん #つくるのむずかしい #かわいい

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