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kotu369

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今から40年前、20代のころの話し。

あるミュージシャン Z(仮) のファンクラブに入って追っかけをやっていた。(FCに入っているとライブのチケットを優先して取れるから) 。
で、住んでる地域の会員が交流を兼ねて集まった。その後意気投合した仲間だけで食事や飲み会、ドライブなどで遊んでた。完全に Z 好きの友達って感覚で男女的な感覚は全く無かった。
その中に仲の良い女子が2人いて何度かグループで遊んでドライブの帰りに2人を我が車で送る事になった。A子は隣の市だから直ぐに着く。B子が峠を二つ越えて県外の町だった。A子を送ってB子の町まで45分くらいかかる。その時やっと気がついた。車の中は2人だけじゃん?ヤバ!(後から分かった。これは2人の作戦だった。)
車内は Z の話しでもちきりでBGMは当然 Z。
家に着いた。腹もへってきたし下りてもらって即Uターンして帰るつもりだった。
B子「お礼にお茶出すから寄ってかない?」
俺「えっ、あ、う、うん」(20代のバカ小僧は女性が家に誘うという意味を分かっていなかった)
玄関までの庭からリビングにグランドピアノが見えた。
俺「グランドピアノがあるじゃん?」
このB子はピアノ講師である事を忘れていた。
B子「 Z の曲弾くよ!」と玄関へ
この時えらい事に気がついた。リビングに親と思われる人影を見た。
とっさに「ゴメン、用事忘れてた…帰る」と言い振り切って逃げてきた。ヒヤヒヤもので来た道をひたすら走った。(女子が家に男を上げる。しかも親がいる。どう言う意味を含んでいるか? このバカ小僧はひたすらライブや遊ぶ事ばかり考えていた。)
翌月の定例会(飲み会、食事会)はB子は仕事で欠席した。A子から…あの時ピアノ弾くの楽しみにしてたんだってよ!❕と聞かされた。

そのうちに Z の全国ツアーが決まった。
自分はいつもの連れ(旧友)の分と合わせてチケットを押さえた。
翌々月の定例会の解散時に駐車場で
私とは Z のコンサートに行ってくれないの?と言われタジタジになった。

その40年後の今、おいらはそのピアノに夢中になっている。
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