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あめ
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ハーロック
夕方なのか夜なのか、もうわからなかった
カーテンは破れ、外の光は薄く
埃に濁って部屋に落ちている
小さなアパート
床にはゴミ袋、空き缶、濡れた新聞
甘いような、腐ったような匂いがこびりついていた
十歳の男の子は、部屋の隅で膝を抱えていた
声を出す力も、立ち上がる力も
もう残っていない
お腹が空いた
でもそれは、昨日や一昨日の「空腹」とは違った
ぎゅう、と内側から体が縮むような
痛みのない苦しさ
両親は二週間、帰ってきていない
最初は「すぐ戻る」と言っていた
その言葉を信じて、ドアの音がするたびに顔を上げていた
でも、もう顔を上げる力もない
一一助けて、って言っていいのかな
一一ぼくが悪い子だから、帰ってこないのかな
そんな考えが、ぐるぐる回る
「このまま……死ぬのかな」
幼い頭で、そう思った瞬間
「まだ決めるには、早すぎるな」
低い声がした
男の子は、びくりと肩を震わせた
ドアは閉まっている
でも、部屋の入り口に
黒い服の男が立っていた
「……だれ?」
声は、かすれていた
「ワシは通りすがりや
腹、減っとるやろ」
男は、床にしゃがみ、紙袋をそっと置いた
中から、湯気は出ていないが
でも、いい匂いがした
お弁当と、小さなペットボトルのお茶
男の子は、動けないまま
それを見つめた
「……食べて、いいの?」
「聞くってことは、まだちゃんと生きようとしとる証拠や」
男は、袋を少しだけ近づけた
「一気に食うなや、ゆっくりや
胃がびっくりするからな」
男の子は、震える手で箸を取った
ご飯を一口、口に入れた瞬間、涙があふれた
味がした
ちゃんと、味がした
美味しかった
しばらく、部屋には、男の子の咀嚼の音だけがあった
男はその間、何も言わなかった
食べ終わるころ、男の子は小さな声で言った
「……ぼく、どうしたらいい?」
その問いは、食べ物よりもずっと重かった
男は、真正面から答えなかった
代わりに、こう言った
「自分、今までな、“助けてもらう”ってこと、ほとんどなかったやろ」
男の子は、黙って頷いた
「助けてもらえんかった子ほどな、“助けて”って言うのが一番怖いんやで」
男は続けた
「でもな、それは“弱い”からとちゃう
"ずっと一人で頑張ってきた”からや」
男の子の胸が、きゅっとなった
#希望 #自作小説

まる
カーテン越しに明るいんだよなあ

❄️霰※アラレ

ペッポー🦎
これ部屋で食ったらバレるかな!!!


🔮NAO
普段オレンジとか暖色選びがちだけど、
緑めっちゃええദ്ദിᐢ- ̫-ᐢ₎


みの_chill
余程悔しいんだろうか、涙を滲ませてるけど顔は怒ったままだ。 早く機嫌直してくれよ。
えーっと今日は何かの日だっけな? 出会った日? 初めて手を繋いだ日? 一緒に食事した日? うーんなんだろう? 彼女は小さい記念日をよーく覚えているんだよね。 最初にメールをくれた日なんて俺覚えてないって言ったら、速攻でこの日じゃん!って教えられた。初めて怖いと思ったよ。(苦笑)
これだから男は使えないんだよねー。あの店の近くに行ったら、今1番人気のケーキを買ってきてって頼んでいたのに‥。そんなのいつでも買えるだろうと後回しにして行ったら売り切れだったって!バッカじゃない? 1番人気だって言ったじゃん。 もうー噛み合わないんだよねー。
家の事もゴミ出しと食器を食洗機から出して片付けるだけ、それで家事をやったつもりでいるし、周りにはちゃんとやっているんだぜ!って言いふらしているらしい。ふざけるな!買い物から献立を考え料理をする。あんたの少ない給料でやりくりするこっちの身にもなってよ。
忙しかった時にはなかった定時上がり。なんか
時間が早いからあれこれしたくなる。本屋で欲しかったものを探す。 ジムにも行ける。たまには友達と飲みにも行ける。そうそうプールに泳ぎにも行けるし、週末はソロキャンプにもスタート出来るよね。考えたらわくわくする。楽しいー。
毎日、定時で上がる彼。趣味や興味があるものにはお構いなしにお金を注ぎ込む。この前はソロキャンプ用のテントをこっそり買ってきたので問い詰めた。だってソロって私は連れて行かないって言う無言の暴力だよね? もう私は家政婦かよ。
いやー楽しかったなー。日頃のストレスから解放されて自然の中に身を置くとそれだけで心が軽くなる。サラリーマン生活って会社の歯車なんだよな。それにしても地元で買ったローストビーフは安いし美味しかったよ。それに合わせたワインがいい感じだったんだよね。 これでまた明日からの会社生活も張り切って行けるよな。 今度彼女を誘って行ってみようかな。
彼女は前々から計画していた1人転居を実行していた。少しずつ荷物を出したことも気が付かない彼に愛想が尽きたのだ。 そもそも私が髪をショートにしても気が付かないのか、興味がないのか何も言ってくれない。そんな男だ。大きな荷物は引っ越し業者に頼んだし、これで私だけの部屋に行けばそれで完了だ!これでも気がつかないかな?うふふ。
「ただいまー! おーい、今帰ったよー。」 返事がないのはいつもの事か、そう言ってお風呂場に行きお湯を張る支度をした。脱衣カゴがない。そういえば洗濯機もない。嫁入り道具で持って来たんだっけ。壊れたのかな? 湯船に浸かり、今回のキャンプを思い出し安らぐ。 雨も降らずクマの話もなかったので成功かなと思って風呂を出た。 バスタオルをやっと見つけ。台所に行く。冷えたビールを飲むためだ。しかしその前に冷蔵庫が無かった。
彼は「おーい、冷蔵庫がないぞー!これじゃビールが飲めないじゃないかー!」って声を上げた。
家に戻ってもソロだったよ。


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秋 真
行く前→イベントやるくらいだから人いるでしょ!
行く途中→看板が新しいから最近は人がたくさん来てるんだ!!(?)
園内→人…………??

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