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★白い黒⭐︎
「あいたた……」
森の奥深く、クマのベンジャミンは頭を抱えていた。というのも、うっかりと大きな木の枝に頭をぶつけてしまったのだ。ベンジャミンは普段から少しぼんやりしていて、注意力散漫なところがあった。その日も、美味しそうなベリーに気を取られ、前を見ていなかったのだ。
最初はたいしたことないと思っていた。でも、どうも様子がおかしい。いつもならスラスラと出てくる川の名前が思い出せない。好物のハチミツの匂いを嗅いでも、なんだかピンとこない。
「ベンジャミン、どうしたんだい?」
心配してリスのエミリーがやってきた。ベンジャミンは困った顔で答える。
「エミリー、僕、自分の名前がわからないんだ……」
「ええっ!?」
ベンジャミンの異変はすぐに森の動物たちの間で広まった。ウサギのジョニーはベンジャミンに昔話を聞かせてくれるが、ベンジャミンは「ふむふむ、それで?」とまるで初めて聞くかのように真剣に耳を傾ける。フクロウのオラフは知恵を絞ってクイズを出すが、ベンジャミンは「木の葉っぱはどんな色?」という簡単な質問にも「うーん、わからない」と首をかしげるばかり。
みんなが途方に暮れていると、賢いキツネのフィオナが言った。「もしかして、記憶だけじゃなくて、全部リセットされちゃったんじゃないかしら?」
フィオナの言葉を聞いて、動物たちはひらめいた。ベンジャミンの新しい「好き」や「得意」を見つけてあげようと、みんなで力を合わせることにしたのだ。
モグラのモーリスは、地面を掘るのが好きなベンジャミンのために、特別に柔らかい土の山を用意した。ベンジャミンは、ためしに土を掘ってみると、その感触がたまらなく気持ちいいことに気づいた。そして、今まで以上に夢中になって穴を掘り始めた。いつしかベンジャミンは、森で一番穴掘りが上手なクマになっていた。
ある日、ベンジャミンが大きな穴を掘っていると、その穴から甘い匂いがしてきた。それは、かつて彼の大好物だったハチミツの匂いだった。ベンジャミンは匂いに誘われるように、どんどん深く掘っていく。そしてついに、地面に埋まっていた巨大なハチの巣を見つけた。
「わあ、すごい!」
動物たちが歓声をあげる。ベンジャミンは、ハチの巣を抱きかかえながら、ふと、ある記憶が蘇るのを感じた。
(あれ、僕、これ好きだったんだっけ?)
ハチミツをなめながら、ベンジャミンの頭の中に、川のせせらぎ、ベリーの甘酸っぱい味、そして、優しい森の仲間たちの顔が、ゆっくりと蘇ってきた。
「みんな、ただいま!」
ベンジャミンがそう言うと、森には大きな歓声が響き渡った。
頭をぶつけて、すべてを忘れてしまったベンジャミン。でも、それは彼の新しい人生の始まりだった。新しい「好き」を見つけ、もう一度仲間たちとの絆を深めたベンジャミンは、以前よりもずっとたくましく、そして幸せそうな顔をしていた。
頭を打ちどころが悪かったのかな?熊のはなし

コメント
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レンフ
この人居なかったら今年のソフトバンク
終わってたね

ガゼル

積みニ

トラち

yuu

でーぷ
走行距離10,000kmでタイヤの溝にヒビっぽいものが出来始めました…
道の駅で会ったおじさん曰く「ツンツルテンになるまでタイヤは使い倒して大丈夫!!」とアドバイスしてくださいましたが不安です😥


ゆっきꔛ🌼*
枠開くと、わたしの方がみんなから元気をもらってる...!✨️✨️楽しい時間をありがとう[照れる]♬
日常でいろいろと大変なこともあると思うけど...少しでも気分転換になったり、癒しや元気を届けられたらうれしいな[星]なーんて、ふと考えてしまった🤔𓈒𓂂𓏸
夢の世界楽しもぉー🫶🏻
今日もお疲れさまでしたぁ〜!✨️✨️
#ありがとう


ストロー

フーテ
同点ホームラン!

ぴい
ハイスタエルレの意味は?
ハイスタエルレは、特に日本の音楽シーンで知られるバンド「Hi-STANDARD」の楽曲やスタイルを指すことが多いです。彼らはメロディック・パンクのジャンルで非常に影響力があり、特に90年代から2000年代初頭にかけて多くのファンを魅了しました。
音楽スタイル: メロディック・パンク、ポップ・パンクの要素を取り入れた楽曲が特徴。
歌詞のテーマ: 自由、友情、青春など、聴く人の心に響く内容が多い。
影響力: 日本国内外のパンクバンドに多大な影響を与え、後の世代のアーティストにもそのスタイルが受け継がれています。
彼らの音楽は、聴く人にエネルギーを与え、共感を呼ぶ力があります。もし興味があれば、彼らのアルバムを聴いてみるといいかもしれません!

しぃ🏁
薄暮…
レフトが見失うこと多いかも。
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あかんやんかw