お見合いして断られるのはわかってて、作劇どうなるのかなと見てた。緊張のあまりお茶ひっくり返すんじゃないかとドキドキしてたらそんなことはなく、なんならそれやったのはフミだった。予想されるのを予測してちょい斜めから投げてくる、ほぇ〜面白いなぁふじきみつ彦先生。#ばけばけ
と云いながら、一枚の紙切れを渡わたしました。ジョバンニはその人の卓子の足もとから一つの小さな平たい函はこをとりだして向うの電燈のたくさんついた、たてかけてある壁かべの隅の所へしゃがみ込こむと小さなピンセットでまるで粟粒あわつぶぐらいの活字を次から次と拾いはじめました。