もっとお前らの記憶も聞かせてくれよ。夜明け前から山奥に友達と出かけて、木々のせせらぎしか聞こえない木陰の沢で、褌一丁で水をかけあっていたら、ふと木の向こうに動物の影を見た気がして、友達が止めるのも聞かず茂みに踏み入ったら見てはいけないものを見てしまったような。