クイア・アイのルカ・グァダニーノ監督作品レビュー：賛否両論の最新作を観て

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ふれっしゅ

2025/05/15

クイア
ルカ・グァダニーノの新作
期待して観に行ったが、面白いというにはなぁ…という印象。
グァダニーノのフィルモグラフィの中でもかなり好き嫌いは分かれそう。
原作がケルアックの小説ということもあり、普通の物語的にこのくだりいるの？っていう部分もあり、それもかなりサイケな描写だったり。
グァダニーノがこれを作ることに意味はあったのだと思うしすごく惹かれる人もいるかもしれんが、自分的にはチャレンジャーズみたいなもう少しドライな感じの方が良かったなあという感想。

約束のネバーランドでお姫様みたいなキャラクターがラスボスに対して「あなたは何にそんなに飢えているの？」と言うシーンがあり、それは自分にも「オレは何にそんなに飢えているんだろう？」という強い問いを持たせることになるのだが。

この主人公が、求めているのは自分が求めることよりも人から求められること、で。
その部分には中年も真っ只中の自分にはとてもよくわかるものではある。
あんなにジタバタみっともなくできないところがむしろ自分の悪いところかもしれん。
でもおっさんがジタバタしてたら今の世の中それはだいぶ害悪なのでね。