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ほたる

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〜小林秀雄『考えるヒント』紹介前半〜

4月11日が小林秀雄の誕生日だったそうで

彼は1902年4月11日生まれの文芸評論家で、1983年に亡くなりました

現代に生きていると、人文学(歴史・哲学・文学など)を学ぶ目的や価値ってわかりづらいですよね

それがわかりづらいのにはちゃんと理由がありまして、その大元はしばしば人類史上最大の戦争と言われる第一次・第二次世界大戦にあると捉えられます

かの戦争以前は、私たち人類には共通の歴史観と目指すべき理想が(曲がりなりにも)ありました 「何のために生まれて、何をして生きるのか?」という問いに答えてくれる存在が私たちの外部にいたんですね、羨ましいね……[穏やか]

戦後、日本はもちろん、全世界的に人類という存在に対する懐疑と不安が広がります 科学技術と経済の発展が無限に続き、いずれ理想的な社会が完成する、というビジョンにヒビ(あれだけ大規模な破壊を目の当たりにしたのですからね)が入ったんですね 「そんなのはイヤだ!」と言ってもそうなってしまった以上、そのなかで生きていくしかないのが悲しいところですね

小林秀雄はそんな世の中の渦中に生きて、文学の世界で自分の意見を発信し続けました 彼のスタンスを私は次のように読み取ります

"真理や本質がどこにあるかはわからないけれど、そのなかで生きた人間の精神が存在することは常に変わらない 人間各個人が、どんな状況で、何を信じて生きたのか、本当のことはその人間の精神の内面、多様な外的世界に取り巻かれて適応し、形成された人間の精神の姿にしか見出せない"

後半に続きます……[照れる]
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