不慮の交通事故で、天才譜面制作者の64分博士は記憶がたったべり5分しかもたない。 何を喋っていいか混乱した時、言葉の代わりに譜面を持ち出す。 それが、他人と話すために64分博士が編み出した方法だった。 相手を慈しみ、無償で尽くし、敬いの心を忘れず、常に譜面のそばから離れようとはしなかった