秋田くんが何やら腕を差し出しながら走ってきたのでどうしたのと聞いたところ、「主君!雪の形、みんな違いますよ!」と。確かに紺色の服にほつほつと白雪が乗っていた。彼にとって初めての冬だった。赤い耳鼻をやわくつつみこんでお汁粉でも作ろうかと提案すれば、はいっ!と元気な返事が響く。