98点でもダメな人間関係って？河合隼雄先生の教えを考える

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投稿

漣

2025/01/27

人間関係には、まれに「１００点以外はだめなときがある」。98点でもそんなときはダメなのだ。と昔、河井隼雄　先生のエッセイで読んだけど

どう考えても、ここで１００点取るのはムリだろう。思い付けないよ。

という豪速球に、フルスイングの１００点を
とった事例をひとさまでおみせしていただいたことがある。

産科の待合室で、(それも不妊科のほうで。
経験者にはわかると思うが、不妊待合は独特の悲しみと陰鬱さと苛立ちが　強い色彩を帯びた場所である。)

ただならぬ悲しい顔(貧弱な語彙ですまないが、今思い返してもそうとしか言えない)に
涙をうかべた若いのかわからぬ女性が、
足取りもおぼつかず、
診察室から出てきた。

何があったのか？と気になった瞬間。

待合室のすみから、同年代の治療仲間とおぼしき女性とその連れ合いらしい男性が走りでてきて
近づいた。

待合室で号泣する女性
「赤…ちゃ　いなくなっちゃったよぅう…
　死ん…うぐっ…ったよぅう
　うぐっ…うっ…」
言葉にならない。

これ、どう慰めるの？(わたしもこの時は流産経験はなかった)　
なんて言葉かけるの？
出てきた女性の境遇わからないけど、
何を言っても　上から目線じゃない？

コンマ一秒。

出てきた友人さん、

彼女にかけよって抱き締めて
号泣。[大泣き][大泣き][大泣き][大泣き][大泣き]男性も傍らで一切の言葉を出さないが、　悲しみを共感してくれていたのが傍目に伝わった。

これ以上の対応はなかったと思う。

頑張ったね、もいらない
時が人生ある。

こんなときはいつもよりも
音楽がすごく身にしみる。

河井隼雄先生のエッセイは、「」で検索したらあちこちの抜粋サイトがでてくるのできになる人はどうぞ。原本は　こころの処方箋　って本でがす。