#MrsGREENAAPL｜けんの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

みなさん、この写真何だか分かりますか❓
きっと、ほとんどの方は、「音楽聴くためのイヤホン」って答える方が多いと思います。
でも、これは音楽聴くためのイヤホンじゃありません。
これは、「集音器」というものです。
私が幼稚園の3~4歳の時に、きちんとした名前は忘れましたが、中耳炎になってしまって耳の中に細いストローを短く切ったようなチューブを入れる手術をしたぐらい、そのための入院もしたぐらい、耳の聞こえが悪かったのです。もうとっくの昔にチューブは取れましたけどね。
でも、チューブが取れてからある程度日にちが経つと、また聞こえが悪くなって、でも、その時は「たまたま調子が悪いだけ」とか「気のせい」、「考えすぎ」と思ってました。でも、成長するにつれて、小学5~6年生の時に授業始まる前に必ず担任の先生に「〇〇(私の本名)ちゃん、聞こえなかったり、聞き取れなかったら、もう1回って言ってね」と援助されてました。ちなみに、大きな障害は無かったので、普通学級でした。そして、中学生の時に当時はヘキサゴンIIという番組が流行ってて、幼稚園が一緒だった友だちに、そのヘキサゴンから結成された羞恥心の歌の替え歌で「ちゅうじえん🎶」とか私の耳元で歌われたり、私が言葉が聞き取れないことが原因で「やぁ、害児」と、イジメのようなことを受けてました。
それでも私は、特別に大きな障がいは見当たらなかったので、小学校と中学校と高校と普通学級や偏差値が少し低めの高校に行ってました。
でもやはり、音は聞こえても言葉が聞き取れなかったり、何言ってるか分からなかったりという症状があったので、真剣に聞くことに神経使って、毎日疲れてた記憶があります。
じゃあ、どうやって高校卒業まで出来たかと言うと、真剣に聞くことにかなりの神経を使ったのと、周りの動きや表情、話してる相手の口元を見て、「こういうこと言ってる？」と自分なりの解釈をして、無事に高校卒業を出来たわけです。
それで、大人になって母や弟の言ってる言葉、お付き合いしてる彼の言ってる言葉、祖母や叔父etc…
周りの人の言葉が聞き取るのが難しくなってきて、仕事中の母に「集音器つけたら？」とメッセージが入って、今年の3月ぐらいから集音器との生活が始まりました。
写真のは、イヤホンタイプの集音器ですが、ヘッドホンタイプの集音器もあります。

※ネタバレ注意
『関心領域』
とんでもない映画だった。

ある家族の日常を最初から最後まで映してる。ただそれだけなんだけど、何気ない日常の後ろで何か聞こえる。当人たちは「アウシュヴィッツ第三収容所」が壁を挟んだ向こう側に存在することを知っており、なんなら主人公である家族の大黒柱は収容所の司令官である。ユダヤ人のことは家族の日常の話題に時々出てくるものの、二言三言目には違う話題へと関心が移る。壁の向こうからいつも凄惨な声が聞こえるのに。
"そこ"で起きていることは家族にとっては当たり前のことであり、それぞれの関心はいつもごく普通なこと(ご飯、娯楽、身の周りの人間関係など)に向けられる。関心がなければ興味どころか耳に入らないし届かないから。「スマホに夢中になっていてアナウンスに気づかず、降りる駅を逃した」時と多分同じ。関心領域という題名が本編中ずっと効果的に働いている。
終盤、主人公がパーティーの客を階上から見下ろして「毒ガスでどうやって○せるか考えてた」と妻に電話で話すシーンが衝撃的だった。主人公の関心事はいつも仕事……すなわち「効率的な大量○人」。家族に優しく仕事熱心な寡黙な人というイメージが一変した。
と同時に、私も関心のあることしか自分の領域に入れていないのかもと気づかされた。不協和音を聞かされて、自分にとって心地の良い音だけを拾おうとするみたいに。

自分の考察だけでは絶対足りないから調べようと思うけど、きっとヒントは映画の中に全てあるんだろうな。妻の母はどうして突然帰ったのか。あの少女はなぜ果物を地面にばらまいていたのか。いや答えは分かるんだけどうまく脳内で纏められないから調べちゃうもんね。それが今の私の関心領域ということで。原作は小説なのかな？読みたい～