強引に振り向かされ、ことばを唇で制止される。紅の嵐が、ふたりを包んで輪舞をみせる。その姿は紅と溶け、互いに溶けて、世界との境界を失った。「あなたが来るのを、ずうっと、待ってた」美晴瑠の小さな呟きが、二人のために用意された新しい宇宙に浸透してゆく。 #自作小説の一節