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ふじ

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#なぜ働いていると本が読めなくなるのか

を読んだ。(聴いた)
思ってたのと違う切り口だった。

近代から現代における読書と労働の関係について書いてあった。

明治時代や戦後直後なんかのパートを読んでる時は、私自身に関わるというより親やその上の世代がどんな読書をしてたのだろうかと想像して少し距離を置いて俯瞰的に読んでた。

でも自分の青年期ころから現在につながるあたりの読書と労働の話は身につまされすぎた。
一時期、私自身信奉してた片付けのこんまりさんが例に出てきたあたりからぐっと自分ごとの話になってしまったよ笑。

現代における話の焦点は、情報と読書の違いについての議論がなされていた。
情報は自分の知りたいことにすぐに一直線にアクセスできる。
読書はノイズや寄り道だらけ。

こんまりさんの、心がときめくものだけを家に置いておくっていう内容の本があれだけベストセラーになった背景には、ノイズだらけの社会に対して身の回りや家の中だけはノイズ(=自分の好きではないもの、不要なもの)をなくそうという大衆の心を掴んだのではないかという切り口で語られてて私はそこになるほど!となった。

昔はそれほどノイズがなくて(もしくは気にならなくて)家の中が散らかってても(=家の中にノイズあっても)気にならない寛容さがあったかもだね。

読書の位置付けがいまやノイズになっているのではないかという視点は私にとって新しかった。
ノイズを許せるくらいの働き方をしようっていう最後の方の帰結もいいなと思った。なぜならノイズと切り捨てててるものにもしかしたら自分を形作るヒントがあるかもだよね。(はやりの"コスパ"は悪いかもだけど。)

若い頃どうしてもがむしゃらに働かないといけないときもあったし子供が小さい頃は読書なんて無理だった。情報が欲しかった。でもそういう時期があったとしても、また今少しずつ読書に戻ってきてる。
私は読書が少し好きなのかもしれない。
ノイズと呼ばれるものも悪いものばかりじゃないかもしれない。
私の部屋が今散らかっていることも悪いことばかりじゃないかもしれない笑笑。
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