ゆず好きなら絶対共感！遠征時代を思い出す瞬間

「心臓マッサージは希望しますか?」
「胃瘻は希望されますか?」

そんな風な医療者からの問いかけされたことありますか?高齢や難病の家族がいる方なんか、経験ある方も少なくないと思います。

「心臓マッサージ希望しますか?」

『やれる事がまだあるなら、お願いします。』

「心臓マッサージする事で肋骨が折れ肺に突き刺さり損傷が危惧されます。大変ご高齢で且つ、時間が経ってるようなので救命できる可能性はごくわずかと言わざるを得ませんが?」

『え？でもやらないと必ず死ぬんですよね?、、、、お願いします。』

「（はぁ、僕はオススメしませんが）わかりました、情報をお伝えした上でご家族が希望されるならそのようにします。」

そんな会話、時々見ませんか?
過去、医師が主導して治療方針を決定してきた。パターナリズム（父性主義）の反省を受けて、医師が患者に情報を与えて同意を取る、インフォームドコンセントが重要視されてきました。

ですが、上のように、説明の上での同意、果たして幸せでしょうか?
患者家族は、医師から聞かされた痛ましい顛末を辿って亡くなった患者を目の前にどんな気持ちになるでしょうか?凹んだ胸、吐血した口。穏やかに眺められるでしょうか?
また、延命を拒否した場合でも、その責任はずっと背負うのでしょうか?

医師と患者や家族には医学的な情報量の差は歴然です。それなのに「何をするか？」の判断の責任を患者に背負わせすぎてると反省がなされています。

例えばカレー屋さんに入ります。
「クミンは入れますか?」
「ガラムマサラは?」と店員に聞かれてどうでしょうか?適切な問いですか？
『私は、あんまり辛いのが好きではない。』
『この後デートだから、匂いがきついのは嫌だ。』それを伝えた上でスパイスの配合を決めて、提案してほしいのです。

「わかりました。チリは少なめにして、ココナッツミルクとヨーグルトをいれて爽やかに仕上げようと思いますが、いかがですか？」
と問われれば、『はい、お願いします』と言いやすいですよね。
だから医師が問うのも、何をしたいかではなくて、まずどう過ごしたいか。それを聞いた上で、プロとしての技術と倫理観で提案する。「〇〇という希望を叶えるためには、△△までの治療は積極的に行いますがそれ以上はオススメしません、いいでしょうか?」そんな風に問うのが良い。

字たらず。

ゆず