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金木犀
その後も、呑み干してはビールを注がれ
また呑み干しては注がれ…
まるで、わんこ蕎麦状態になっていた。
私は(これ、いつまで続くんだろ)と
ビールを呑み干しながら、ぼんやり考えていると…次に目の前に出されたのは、ビール瓶だった。
そして、指名客はニヤニヤしながら「10秒以内に呑め。呑まないと俺は帰るし、もう二度と来ない」と言う。
指名客の隣に座るキャストは、
「もういい加減にしてよ!」と半ギレで止めに入るが、一切聞く耳を持たない。
私は仕方無く、瓶を手に持つと
指名客が「よーい、スタート」と言うのと同時に、風呂上がりのコーヒー牛乳ばりに呑み干した。(※絶対に真似しないで下さい)
結果は、8秒だった。
指名客が、私の顔を見て唖然とする。
周りの卓のお客様達も、私を見て唖然としていた。
ここで明かしておく。
当時の私は《ビールの早飲みが得意》だった。
そして《接客スイッチが入ると酔わない》。
そのおかげで、私はBarで売上No.1だった。
そもそも、こういう《通称:輩呑み》は
Barで慣れていた。
この指名客よりも、もっと雑で陰湿な呑ませ方をしてくる客も居たので(Barの営業に比べれば)こんなのは、造作もない事だった。
さて。瓶ビールを8秒で呑み干した私はというと
次にする事は決まっていた。
唖然とする指名客を見て、
私は床に膝をつき、咳払いを1つして
笑顔でこう言った。
『お客様。
お楽しみのところ大変申し訳ありませんが、
そろそろお時間10分前となっております。
ご延長の方、如何なさいますか?』
すると、あまりに平然と延長交渉して来る私を見て、指名客は唖然としたまま
「…延長で」
と、ポツリと答えた。
私は、『ありがとうございます!』と言い、
卓に飲み物が残っていない事を確認して、
『お客様。
私が全て呑んでしまって、
お席にお飲み物が無くなってしまいましたので、次も瓶ビールをお持ちしてよろしかったでしょうか?』
と、訊ねると「あぁ…はい…瓶ビールで…」と、また唖然としたまま答えた。
私は、『かしこまりました!』と告げ
一礼をして立ち去った。
それから、その指名客は
店に来る度に、指名のキャストと共に
私を卓に呼ぶ様になった。
あれ以来、卓で揉める事は無くなった。
終
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阪神は連敗続けても2位とのゲーム差があるから大丈夫‼️今日はロッテの田中晴也くんに勝って欲しいから
2位も負けてくれたらさらにOK
ドラゴンズは今日勝ちましょ‼️
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凄いな…… 個人的には、ビールって聞いた瞬間に、ゲップをしてしまいそうです💧