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ネジバナ

ネジバナ

『ナルニア国物語』シリーズ全七巻。
C・S・ルイス 著、土屋京子 訳
Audible:朗読 合田友

最終巻を聴き終わって(読み終わって)、少しぼんやりした。
色んなところに行ったなぁとか、色んな人に会ったなぁとかそんなことを思って寂しくなった。

私はエドマンドであり、ルーシーであり、ユースティスであり、スーザンだった。

物語は終わった。
アスランに会いたい。


ナルニア国物語について、思ったことをつらつら書いてみる。

疑似体験って大切だなと思った話。
作中では、愚かな人物、または愚かな行いがたびたび描かれる。進行上の装置とかメタ的な話はさておき、印象的だったのはその愚かしさを当人が自覚して恥じるという場面がちゃんとあること、そして当人の感情の動きを一人称で追うことができることだった。
読者として追体験するのは結構辛いけれど、物語を通して後悔先取りの学習ができれば、それだけ現実に活きる経験値になる。
実生活の中で、衝動に任せた振る舞いをしそうになったとき、立ち止まれるきっかけになればいい。

絶対なる存在の話。
アスランという物語の導き手のようなライオンがいるけれど、登場人物を通してアスランへの信愛を募らせた結果、絶対的な存在を求めるのは必然だな、と思った。宗教云々より原始的な心の拠り所。だって切ないほどの慈愛である。ただし制約はある。

作者のルーツを感じた話。
最終巻の『最後の戦い』には作者の宗教観というか、文化の下地を強く感じた。
美しく喜ばしい、その光景に置いてきぼりにされてしまったところがある。それに良いも悪いもないけれど。


シリーズで一番好きなのは物語の最初『魔術師のおい』。
ナルニア創世のシーンは本当に胸が高鳴る。

さて、目下スーザンであるところの私はポリーになれるのか。そもそもなりたいのか。
自分への問いかけが生まれる良い読後感だった。

#読書 #GRAVITY読書部 #Audible
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コメント

茉事(まこと)

茉事(まこと)

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誰かの感想文でナルニア国へまた、行きたくなる。 これも、素晴らしい体験です。 訳者が瀬田貞二さんから、代替わりなさったのですね。

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ネジバナ
ネジバナ
そういう言葉をいただけると、物語っていいなぁと実感します(一緒に冒険した同士のような) 土屋京子さんの新訳版では出版順や登場人物の名前などの固有名詞が変わっているようです。読み比べたら面白いかもですね。
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こみさ

こみさ

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オーディブルで聴いてみようかなぁ[ほっとする]

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ネジバナ
ネジバナ
ぜひ![ほっとする]
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ヒルミン

ヒルミン

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ナルニアの旅が終わったのなら、今度は、長い、グイン·サーガの旅に出掛けてみては、いかが。

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ネジバナ
ネジバナ
それは本当に本当に長い旅になりそうです笑 おすすめありがとうございます!
1 GRAVITY
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