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ネジバナ
C・S・ルイス 著、土屋京子 訳
Audible:朗読 合田友
最終巻を聴き終わって(読み終わって)、少しぼんやりした。
色んなところに行ったなぁとか、色んな人に会ったなぁとかそんなことを思って寂しくなった。
私はエドマンドであり、ルーシーであり、ユースティスであり、スーザンだった。
物語は終わった。
アスランに会いたい。
ナルニア国物語について、思ったことをつらつら書いてみる。
疑似体験って大切だなと思った話。
作中では、愚かな人物、または愚かな行いがたびたび描かれる。進行上の装置とかメタ的な話はさておき、印象的だったのはその愚かしさを当人が自覚して恥じるという場面がちゃんとあること、そして当人の感情の動きを一人称で追うことができることだった。
読者として追体験するのは結構辛いけれど、物語を通して後悔先取りの学習ができれば、それだけ現実に活きる経験値になる。
実生活の中で、衝動に任せた振る舞いをしそうになったとき、立ち止まれるきっかけになればいい。
絶対なる存在の話。
アスランという物語の導き手のようなライオンがいるけれど、登場人物を通してアスランへの信愛を募らせた結果、絶対的な存在を求めるのは必然だな、と思った。宗教云々より原始的な心の拠り所。だって切ないほどの慈愛である。ただし制約はある。
作者のルーツを感じた話。
最終巻の『最後の戦い』には作者の宗教観というか、文化の下地を強く感じた。
美しく喜ばしい、その光景に置いてきぼりにされてしまったところがある。それに良いも悪いもないけれど。
シリーズで一番好きなのは物語の最初『魔術師のおい』。
ナルニア創世のシーンは本当に胸が高鳴る。
さて、目下スーザンであるところの私はポリーになれるのか。そもそもなりたいのか。
自分への問いかけが生まれる良い読後感だった。
#読書 #GRAVITY読書部 #Audible

コメント
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とみお
6000円かあまりお金使えないから
諦めるかな

唄

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子どものスイミングの待ち時間に隣で泳ぐ。たった15分だったのに、満たされたーー!

きゃべ
まだ攻略途中だけど、予想を遥かに超える追加要素をぶち込んできたドラクエ2 リメイクのおかげで
今後あるかもしれない天空シリーズのリメイクに対する期待値も高まっておる

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言葉は何もくれなかったけどただ抱き締めてくれていたわ。
誰だったのかな。
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茉事(まこと)
誰かの感想文でナルニア国へまた、行きたくなる。 これも、素晴らしい体験です。 訳者が瀬田貞二さんから、代替わりなさったのですね。
こみさ
オーディブルで聴いてみようかなぁ[ほっとする]
ヒルミン
ナルニアの旅が終わったのなら、今度は、長い、グイン·サーガの旅に出掛けてみては、いかが。