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ジェリー
違国日記1~11巻(完結)
ヤマシタトモコ
祥伝社
最近、アニメ化で話題になっていたので、一度読んでいたが、また時間をおいて読み返すつもりでいたが、またレンタルコミックで読んだ。
宝石のような素晴らしいセリフが多いので、やはり全巻買って置いておくべきかなと思う。
両親を事故で亡くした主人公を、人見知りな一風変わった少女小説作家の叔母が引き取って共同生活がスタートする。
主人公の母(引き取った叔母の姉)はしつけが厳しかったこともあり、突然の事故に主人公は泣くことも出来ず、情緒不安定である。
一方の叔母の方は自分の社会不適格者っぷり?を姉に非難されてきたため、早い段階から連絡がなく、姉を憎んでるところもあるが、ただ葬式の席での他の親族の姪に対する冷たさに義憤を感じて、衝動的に引き取ってしまう。
叔母を始めその友人や、主人公の同級生たちもどこか変わったところが多くて、主人公はそれにすごく素直に驚き、表情がくるくると変わり、価値観を揺さぶられ、そういう中で自己を回復し、あるいは回復しきれない部分をどうにか受け入れて出していく。
そのありようが、読んでいて、こちらの喜怒哀楽もすごく揺さぶってくる。
泣けるし、笑える。
変わった価値観の人や、世間からずれている人の群像劇みたいになっていて、自分にもそういうところがあるので読んでいてとても癒されるところがあってとても好きだ。
内田樹さんが「町場のマンガ論」という著作で、少女漫画には行間を読む楽しみがあるというようなことを書いていたが、この作品はすごくそれを感じる。
ストーリーはちゃんとあるんだけど、あえて散文的?に描かれてるようなところがあって、すごく一つ一つのセリフが引き立ってるなあと思った。
映画化作品も悪くはないけれど、やはりそぎ落とされた要素として、特に叔母の周辺の男たちの葛藤を同性として面白く読んだので、コミックやアニメではそこにも注目して欲しいと思う。

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