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𖤐𝐂𝐡𝐮-𝐌𝐀𝐗𖤐

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おはようございます。

遂に冬季オリンピック始まりましたね⛄️

初日の男子スノーボードビッグエア予選

日本代表4人全員予選通過です🇯🇵✨️

俺も色々頑張りたい!と思う朝です
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イマソラ
今日も長い待ち時間が始まります[大泣き]
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カナゴン

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かえる

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冬の空は好き
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白鷺ちゃん

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ランニング、月明かりがキレイ!三日坊主には終わらなかったぞ!こうして目覚めたことに感謝!
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ハーロック

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夜の台所は、昼よりも正直だ。

水の音、換気扇の低い唸り、冷蔵庫の小さな振動。生活の音だけが残って、元気のふりは剥がれていく。

彼女は、マグカップを両手で包んでいた。温かいはずなのに、指先だけが冷たい。

彼女はずっと信じてきた。
――人と人は、話せばわかる。

意見がぶつかっても、投げずに話す。誠実に言葉を尽くす。
それが正しいと疑わなかった。

でも現実は違った。
丁寧に説明しても、相手は聞いていない。聞いているふりをして、都合のいいところだけ拾う。
最初から結論が決まっていて、彼女の言葉はただの背景音になる。

疲れた。
正しさを守るほど、自分の心が削れていく。
それでも言葉を尽くすのが癖になっていて、止め方がわからない。

「……私が間違ってたのかな」

湯気の向こうで声が小さく揺れた。
話せばわかると信じる自分は、ただ甘かったのか。
もしかして人は、わかりあえないのか。

そのとき、窓ガラスがほんの少し鳴った。
風が当たっただけの音なのに、部屋の空気が変わった気がした。

振り向くと、黒い服の男が背後に立っていた。
黒いコート、黒い手袋。いつものようにどこからともなく、いつものように居る。

関西弁で言った。

「自分、えらい真面目に“わかりあい”に命かけてきた顔してるな」

彼女は驚くより先に、ため息が出た。
なぜか怖くなかった。誰かがいるというだけで、胸の中の音が少し静かになる。

「私、ずっと思ってたんです。話せばわかるって。
でも……わからない人は、わからないままだって」

黒い服の男は頷いた。否定もしない。怒りもない。
ただ、彼女の言葉が床に落ちて割れないように、受け皿みたいに頷いた。

「そらそうや。
自分が間違ってたんちゃう。“条件”が足りてへんだけや」

「条件?」

「相手が、わかる気あるかどうか、や」

彼女は笑いそうになって、笑えなかった。
当たり前すぎるのに、今まで考えたことがなかった。

「私……伝わるまで説明しようって、ずっと頑張ってた……」

黒い服の男は、台所の隅のスポンジを指でつついた。

「スポンジみたいなもんや。吸い続けたら限界くる。
自分、いま絞られた顔してる」

彼女はマグカップの縁を見つめた。
自分が“絞られた”なんて言葉、嫌いだった。弱いみたいで。
でも今日は否定できない。

「私、優しいつもりだったんです。相手のために丁寧に話してるって」

黒い服の男は少しだけ眉を上げた。

「優しいやろ。ほんまに。
せやけどな、優しさには種類がある。
説明する優しさもある。けど、“距離を置く優しさ”もある」

距離を置く。
それは、見捨てることに似ている気がして怖かった。

黒い服の男は、ゆっくり言う。

「自分は“話せばわかる”を信じてきた。綺麗や。
でも綺麗なもんほど、雑に扱ったらすぐ傷つく。
今の自分は、その信念を雑に使いすぎて、ボロボロになっとる」

「じゃあ……私はどうしたら……」

黒い服の男は結論を押しつけない。
代わりに、彼女の手元――カップを包む指の震えを見て言った。

「一個だけ確認し。
“わかりあいたい相手”かどうか、や」

「自分が必死に話して、相手が平気で踏みつけるなら、そこは会話やない。作業や」

作業。
たしかに、あの人たちとの会話は、同じ説明を繰り返すだけの作業になっていた。

黒い服の男は窓の外の暗さを見ながら言った。

「合わせるのが悪いんちゃう。合わせるってのは橋をかけることや。
でも橋ってな、両岸があって初めて立つ。片方だけが頑張っても、橋は空中に落ちる」

彼女は目を閉じた。空中に落ちる橋。思い当たる。いくつも。

「自分は橋をかけようとした。
でも相手は岸を出してへんかった。
それを努力不足やと思って、もっと釘打って……疲れ切った」

黒い服の男は、少しだけ声を落とした。

「それは努力不足やない。構造の問題や。
自分が持つべき痛みではない」

彼女の目に涙が滲んだ。
その言葉が胸の奥の固まりを、少し溶かした。

「でも、距離を置いたら……一人になる気がします」

「孤独は来る。そら来る。
自分の考えで進むって、そういうことや」

黒い服の男は、テーブルをトン、と軽く叩いた。

「せやけどな、自分が消耗して、笑えなくなって、眠れなくなって、
それで一緒におる関係って……ほんまに“つながり”か?」

彼女は言葉を失った。

黒い服の男は最後に、短く置いた。

「捨てんでええ。
“話せばわかる”は、使う相手を選べばええ」

彼女は息を吸った。霧が少し薄くなる。

「選ぶって、怖いです。切り捨てるみたいで」

「切り捨てるって言うから怖いんや。
自分を守るって言うたらええ」

彼女の口から、ようやく本音が落ちた。

「私、疲れてるんだ……」

涙が一滴落ちた。悔しさでも敗北でもない。自分を認めた涙だった。

そのまま彼女は、もう一言だけ、自分に許可を出した。

「私は、わかりあえない相手にまで、優しくしなくていい」

黒い服の男は頷いた。

「疲れたって言えるのは、進める証拠や。
ほんまに壊れたら、疲れたとも言えん」

黒い服の男はいつの間にか窓際へ戻り、夜に溶けるみたいに立っていた。
去り際に、関西弁が小さく落ちた。

「自分が間違ってたんやない。
自分が優しすぎたんや。
ほな次は、優しさの使い道を変えたらええ」

次の瞬間、黒い服の男はいなかった。

彼女はスマホを手に取り、短いメモを打った。
誰かに説明するためじゃない。明日の自分に伝えるために。

――橋は、両岸があって初めて。
――私の優しさは、無限じゃない。
――わかりあえる人を、大事にする。

入力し終えたあと、彼女は台所の灯りを少し落とした。
暗くなったのに、胸の中は少しだけ明るい。

わかりあえない人がいる。
それは悲しい。
でもそれが分かったからこそ、わかりあえる人の温度も、これからは見失わない。

彼女はカップを洗いながら、小さく息を吐いた。
その息は、今日までの自分への静かな「よくやった」だった。


#希望 #自作小説 #黒い服の男
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