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吉田賢太郎

吉田賢太郎

題名:透明な指先で、嘘の肌をなでる
​教科書に載っている「現実」は
誰かが使い古したフィルターを通した
一番きれいな「ファンタジー」だ
​画面の中の「リアリティ」は
数字と計算で編み上げられた
一番都合のいい「フィクション」だ
​僕たちが生きているこの世界は
本物と偽物の境界線が
波に消された足跡みたいに、もう見えない
​魂を削って言葉を紡いでも
「それ、AI(だれか)が作ったんでしょ?」と
賢者ぶった誰かが、僕の体温を指先で消していく
​完璧であればあるほど
機械(マシーン)だと笑われ
僕だけの「正解」を叫べば
ノイズだと耳をふさがれる
​でもね
この「正しく整った嘘」だらけの世界で
僕が今、指を震わせていることだけは
どんなアルゴリズムにも予測できない「バグ」なんだ
​マウンティングの言葉で武装して
誰かを見下して、安心する
そんな「弱くて醜いリアリティ」から
僕は、僕の筆で逃げ出したい
​僕が書くのは、物語じゃない
この「偽物だらけの迷路」の中に
たしかに人間が一人、迷い込んでいるという
たった一つの、忘れ物。
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題名:透明な指先で、嘘の肌をなでる