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吉田賢太郎

吉田賢太郎

心の糸と、眠りの魔法
​僕たちの心は、一本の**「現実をつなぎとめる糸」**で、
今という世界に、かろうじて結びつけられている。
​けれど、悲しいことや、怖すぎる記憶が、
ハサミのようにその糸を、何度も何度も切りつけようとするんだ。
​糸がほつれれば、自分が誰だかわからなくなり(自己喪失)、
糸が切れかかれば、世界がニセモノに見えてしまう(現実喪失)。
バラバラになった糸の先からは、
別々の「誰か」の声が聞こえてくることもある(脳内幻聴)。
​そんな時、僕たちの脳はパンクして、
フリーズしたり、震えたりして、「発作」という名の SOS を出す。
​その糸を、もう一度つむぎ直し、
強く、しなやかに結び直してくれる時間。
それが「眠り」という名の、魔法なんだ。
​下手な眠り――
それは、ハサミを持った「悪夢」が暴れ回る夜。
脳は休めず、糸はさらにボロボロになって、
朝、目が覚めた時には、もう「現実」に立っていられなくなる。
​上手な睡眠――
それは、脳という工場が、静かに糸を修理する時間。
「あんなに怖かったことも、もう過去の落とし物だよ」
そうやって記憶を箱にしまえた時、
糸は太くなり、あなたは「今の自分」をしっかり抱きしめられる。
​寝ることは、サボることじゃない。
バラバラになりそうな自分を、ひとつに繋ぎ止める「儀式」なんだ。
​もし眠るのが怖いのなら、
まずは小さな灯りや、お気に入りの手触りを味方につけて。
「今、ここは安全だよ」と、体に教えてあげてほしい。
​糸が繋がれば、嵐は必ず、静まっていくから。
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