色塗りがガチ下手すぎて泣くぞ｜ゆばの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

マンガ／アニメの寿命について考える。

サザエさんやドラえもん、こち亀のように「特定の設定やキャラクターが確立しており、連続したストーリーのない世界観」で、いわば「継続することが主目的」になっているようなコンテンツは商業的に成立する限りは半永久的に継続可能。世界的にはスヌーピーやポパイ、ミッキーマウスなどの例がある。
ちなみに「うる星やつら」もこれらの作品に近く、高橋留美子は「続けようと思えばいくらでも続けられた」と言っている。基本的に一話完結の作品は人気さえあればこのグループに含まれる。ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃんなど。(多くの場合作者の死亡／引退で終わるが商業的成功が大きい場合制作会社がそれを引き継ぐ)

一方、ストーリー展開がある作品はこうはいかない。例えば鬼滅の刃はいくら人気があろうとストーリーの進行上いずれ終わりが来る。そうでなくては世界観が崩壊するからだ。

これがドラゴンボールだと話が変わってくる。勝つたびにどんどん強い敵が出てきて強さがインフレ化する。しかしこれにも限界があって、強さのインフレが行きすぎるとストーリーに回収不能の矛盾が生じてしまうのだ。
鳥山明の場合は天才ゆえにその矛盾を力ずくでねじ伏せた。読者の人気により矛盾は「なかったことに」あるいは「見て見ぬふり」という荒業を成立させたのだ。

ワンピースは、当初からは話や世界観が大幅に変わっている。路線をシリーズによってシフトすることで何とかストーリーの破綻は免れているようだが、それは麦わら一味のキャラの強さと人気で押し通しているに過ぎず、辛うじて「テーマは存続している」というきわどい構図になっている。

要するに「人気があればなんでも出来る」のがマンガで、それを証明したのが少年ジャンプだ。作家が作家性にこだわったらとても無理だ。

もっとも、世の中には「破綻を前提とした」「破綻上等」のエヴァというバケモノ作品もあるのだが。