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小藤 志優愛
滂沱の如く地面を叩きつける雨。
砲音の如く空に轟き明滅する雷。
雨は哀しみと表され。
雷は怒りと表される。
遠くの空で稲妻が根を張るように輝き。
鼠色の曇り空からは滝のような雨が降り注ぐ。
天は今や号哭と激怒がないまぜになったような。
そんな様相を呈して天地を暴れている。
貴女と。
私。
お互い傘も差さないまま。
愛しい貴女に別れを告げた。
お互いの着ている服は雨でぐしゃぐしゃ。
髪型も手に持つバッグも何もかもずぶ濡れ。
不思議と私は悲しくも寂しくもなかったが。
貴女の表情は豪雨の最中であっても明瞭に判る。
雨に混じった、瞳から溢れる涙。
眉間に皺を寄せ、鋭い眼光とキッと牙を剥く口元。
嗚呼、貴女は。
このような悪天候のなかであっても。
なんと、美しいのだろう。
泣き崩れた目元も。
怒りに囚われた顔も。
何もかも美しく、貴女はどんな場面でも映える。
貴女はまるで。
今の悪天候のようだ。
雨のような哀しみと。
雷のような怒り。
貴女は、どこまでも、美しい。
踵を返し、貴女に背を向け、歩き始める。
雷雨のさなか、貴女は私の方へ大きな声をあげる。
雨音と雷音とが入り混じったこの悪天候のなか。
貴女の叫び声が聴こえる。
何を言っているかは、まるで判らない。
ただ、判るのは。
貴女の凛と透き通った声色だ。
貴女の声は、泣き叫ぶ声も、怒りの声も。
鈴の音のような、心地よい響きだ。
最後の貴女の声を味わいながら去るのも一興か。
貴女の美しい顔から放たれる。
貴女の美しい声を最後に聴きながら。
貴女の声が遠ざかっていくことに対して。
少しだけ、寂しさを覚えながら。
私は、歩き続ける。
貴女はいつか泣き止むのだろうが。
でも、貴女の慟哭も、憤怒も。
ただただ、美しい。
そんな美しい貴女のそばにいることができて。
私はとても幸せだった。
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ほのクマ🧸🍓

罪
回答数 61>>
ふか
回答数 10326>>

ぶっ飛んでる はと
娘が嫌そうな顔してないかな(普段からよくしてくれてるかどうか)
シートベルトや車内環境はもちろん、運転手さんの様子、見える限りの車の進行方向までめっちゃ見てますよ🥰

あーまる
子供の事で、価値観違うからしかたないよね
言わなきゃ分からないけど、言ってもしないからほっとくことになるんだけど…
子供の接し方そんなに分かってないから難しい

ʚプペちゃんɞ

ゾーイ
なんで朝から嫌な事起きるわけ
怖い…部屋出れない…
仕事どうしよう
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