2つの「ロウガイ」と、星を継ぐ拳｜吉田賢太郎の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

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吉田賢太郎

2025/12/23

2つの「ロウガイ」と、星を継ぐ拳
世の中には、似ているけれど全く違う
2つの「老い」の形がある。
「老獪（ロウカイ）」
それは、**「賢さ」**を磨き抜いた者の姿。
たとえ腕力が衰え、若さに負ける日が来ても、
経験という名の「理（ことわり）」で場を制する。
相手の力を利用し、最小の動きで最大を成す。
**「強くなくても賢い」**彼らは、
次世代に知恵というバトンを渡す、しなやかな導き手だ。
「老害（ロウガイ）」
それは、**「強さ」**に執着した者の末路。
かつての栄光や、今の地位という「鎧」にこもり、
新しい風を拒み、周りの芽を摘んでしまう。
**「賢くなくても強い」**だけの彼らは、
自分の居場所を守るために、進化を止めた停滞の象徴だ。
君たちは、どちらを目指すのか？
かつて、宇宙の力を持つ改造人間でありながら、
生身の老人・玄海老師に跪き、拳を学んだヒーローがいた。
それが、仮面ライダースーパー1。
どんなに科学の「強さ」があっても、
それを操る「心（賢さ）」がなければ、真のヒーローにはなれない。
玄海老師が教えたのは、単なる技ではない。
**「老いてなお枯れない、精神の自由」**だ。
その魂は、時を超えて仮面ライダーフォーゼやメテオへと繋がった。
「友達」という名の最強の処世術を持つ者。
「拳法」という名の理を磨き続ける者。
本質的なメッセージ
「強さ」はいつか衰える。けれど「賢さ」は一生育つ。
老害にならないために、自分の正義を疑い、学び続けよう。
老獪と呼ばれるために、経験を力に変え、他者を活かす術を知ろう。
若いうちは「強さ」を求めていい。
けれど、その奥に「賢さ（相手を思いやる理）」を宿さなければ、
君が手にした力は、いつか君自身を閉じ込める檻になる。
宇宙を掴むその手は、拳を握るためだけにあるのではない。
次世代の肩を抱き、知恵を語り継ぐためにあるのだから。

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