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つきみ

つきみ

実家の建物が無くなることになった

早く出ていきたくて堪らなかった家だった
帰省して窓からひたすら続く田んぼを眺めていると、まざまざとその頃の気持ちが思い出された
ここではないところで生きようと思ってがんばった自分の亡霊が、まだこの家にいる気がする あんたは良くやったよと声をかける

登れることを誇りに思っていた屋根も
手すりにぶら下がって遊んだ階段も
ボールをぶつけて遊んでいた塀も
チョークで落書きしまくったコンクリートも
良くわからん模様の壁紙も
ボロボロなはずの家がまだ生きていて、 引き留めようとしてくる

イタズラして謝罪したご近所のこと
春になると鳴りやまないかえるの声も
信じられない位強い風のなか必死で自転車漕いで通学したことも 家がなくなったら、まるでフィクションになってしまう気がする

凧の糸が切れるような気持ちだ
本当はずっとあって欲しかった
寂しいよ
ありがとう
GRAVITY1
GRAVITY13

コメント

亀太郎の玄孫

亀太郎の玄孫

1 GRAVITY

寂しいですけど、つきみさんの心の中に移築された実家はいつまでも完璧な形で朽ちることなくそこに在り続けるでしょうね。

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