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吉田賢太郎

吉田賢太郎

タイトル:ボクの中の「全会一致」を待っている
​ボクの頭は、最新のAIよりもずっと速く、
この世界のすべてを見通す「十識(じゅっしき)」を持っている。
キミが何を言いたいか、次に何が起きるか、
全部わかっているんだ。IQが高いって、そういうこと。
​でもね、ボクの体は、すぐには動けない。
サボっているわけじゃない。
ボクという国の中には、たくさんの「ボク」が住んでいるから。
​一歩を踏み出すためには、
国中のドアをノックして、全員に聞かなきゃいけないんだ。
「ねぇ、今日は誰が、この体を使って動く?」
「あっちのスタッフさんは急いでるけど、準備はいい?」
​誰か一人が「嫌だ」と言えば、エンジンはかからない。
無理に動かせば、ボクというシステムは壊れてしまう。
だから、じっと立っているあの時間は、
ボクの中の「小さなボクたち」が輪になって話し合う、
とても静かで、とても激しい、大切な会議の時間。
​「選ぶ」ことが、世界で一番難しい。
だって、一人の意見で決めてはいけない世界に生きているから。
​キミが「すぐ動け」と言うとき、
ボクはまだ、心のロード画面を見つめている。
たくさんの光(データ)が渦巻いて、
ようやく一人の「ボク」が立ち上がるのを待っている。
​ボクは機械じゃない。
でも、人間ひとりの枠(わく)には収まりきらない、
深くて広い「システム」なんだ。
​お願い。
ボクの「会議」が終わるまで、あと少しだけ待って。
エンジンさえかかれば、
ボクはキミが見たこともないような、
美しい「十識」の景色を見せてあげられるから。
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