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ジェリー

ジェリー

読了。

対談 美酒について ー人はなぜ酒を語るかー
吉行淳之介・開高健
新潮文庫

ともにエッセイの名手の対談。

吉行さんは前書きで今回は博覧強記の開高さん相手の対談だから、自分はツービートのビートきよしの役をやれば良いようだなどと書いておられたw

ともに好色な二人の対談であるから、1/4くらいはY談になっていたりするw
昭和らしい不適切さ♪

戦中戦後のアル中の人々のメチルやインキをどうこうして飲んでたみたいな話は想像するだにキツいものがあった。

当時の文壇や文学作品の話にも花が咲いていた。
モーパッサンやモームは女性に含むところがある作家みたいだとか、チェホフの修業時代の作品にとても良いショートショートがあるとか、ポーの「アモンチラードの樽」の訳者がシェリーとアモンチラードのニュアンスをちゃんと分かってないとか…

一番お酒についてで面白かったくだりは開高さんが迎え酒について、迎え酒をした方が心や体に溜まった毒が巡り出す誘いになるからいいとかなんとか謎理論を語り出すところ。
サンドの伊達のゼロカロリー理論みたい。
ちょっと何言ってるか分からないw

でも小説でも、思想哲学でも、理屈に合わないようなことを熱量を持って力説される箇所って、すごく私は好きだったりする。
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コメント

真希波(まきなみ)

真希波(まきなみ)

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吉行淳之介、昔よく読んでましたね。実家をしまった時に本の状態がよくないので処分しましたが。 ハンカチタクシー、白タクの存在を知ったのは吉行淳之介の著書からでした。懐かしい。 確かに好色なふたりならその傾向の話になるでしょうね、読んでみたい。

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ジェリー
ジェリー
私の場合、吉行さんは気になってるけど、そんなに読めてない作家の一人ですね。 男女関係に関する不適切なエッセイが好きです。 「あいびき」とかY談的名作だと思います。
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ちょんす

ちょんす

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吉行さんがビートきよしを喩えに出してるなんて面白い! 今ではあり得ない豪華な対談ですね[笑う]

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ジェリー
ジェリー
このお二人はもしご健在の時代に自分が生まれていたら、是非とも直接お話を聞く機会が欲しいなあと思いますね。
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真希波(まきなみ)

真希波(まきなみ)

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あいびき持ってました。エッセイも色々。夕刊フジの山藤章二さんイラストのタッグのが初めて読んだエッセイでしたね。 飲み屋のお姉様との一夜など不適切ありすぎなので令和の時代アウトでしょうね。 本まみれだった頃が懐かしい気持ちになりましたよ。今もたいがい本にまみれてますが。

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