また1人酒好きの上司が倒れた｜novemberの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

水曜日から金曜日まで本当に死ぬんじゃないかと思う位に脚がムズムズしてた。
夜だけでなく、昼間もずっとムズムズしていて全く眠れない日々が続いた。
もちろん仕事なんか出来ない状態。
昼間・深夜関係なく家の周辺を歩いて電柱にぶつかって転んだりしていた。
心療内科で筋肉注射2本と点滴に薬を処方してもらっても全く効かなかった。
困り果てて私は歩行器を引っ張り出して駅まで歩き始めた。
身体が悪くなってから一人で電車も怖くて乗れなくて避けていたけど、あまりの辛さにエレベーターの無い田舎の駅の階段を歩行器を引っ張りながら歩いた。
この時点でかなりゼェゼェ、ハァハァ言っていた。
雪の降る地方から来る電車はボタンを押さないとドアが開かない。
必死にボタンを押して歩いた。
駅に着いていつもなら自分の産まれた懐かしい場所位しか思わないのに泣きそうになった。
高校生の頃、友達とふざけ合ったり、その頃からずっと付き合いのある友達と原付で二人乗りして海へ行った事。
色んな事を思い出した。
小学生の頃、母がパチンコ行ってる間、西武百貨店のおもちゃ売場で遊んでると店員のババアに「帰れ」とゴミでも見るかの様に言われたり、母の代わりにサラ金に支払いに行った事、高校生位になるといつも街をブラブラしてたので呼び込みのおじさんやお兄さん、露天やってる外国人、ホストやホステスの綺麗なお姉さんにとても良くしてもらった。
今は小さな街に住んでるけど、今では住んでる街の方が都会な位。
でも、やっぱり家族との思い出や懐かしい場所はここなんだと再認識した。
今度もし一人でまたここに来るなら長年思っているんだけど、路面電車に乗りたい。
いつも私の始まりはここからだったから。
家族旅行へ行く時も、友達に会いに行く時もスタート地点にはいつも路面電車があった。
そんな事を思っていたら不思議と涙が止まらなくなった。
いつも心の中や夢の中で考える事は同じで、この街や風景。
私はなんとかバスに乗り、整形外科まで辿り着いた。
硬膜外ブロック注射を打ってもらった。
めちゃくちゃ痛かったけど、今も打たれた場所は痛いけど、土曜日はムズムズしなくなった。
本当に辛くて寝られなかった日々は苦しくて大変だったし、一歩間違えたら精神的にもかなりヤバイ状態だったと思う。
普通ってやつが本当に幸せだと思った。