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HayatO🐶🐾
川端康成文学賞受賞とか、現代の純愛小説という賛辞が多いとかいうのは後から知ったのだけど、不思議な小説だったな。
手を触れることもなく恋愛という自認もなく十二年も「付き合い」続ける一組の男女。
その描写から伺える男の造形も女の造形も今ひとつ明確な像を結ばず、端的に言えばそれぞれ「どこが魅力なのかわからない」2人。(笑)
ただ、「恋」というものは往々にして相手の交換不可能性を切実に、頭ではなく心で感じてしまうものだし(それはこの作では男に執着し続ける女主人公が囚われてるものだ)、
恋している訳ではない相手にも独占欲や支配欲を感じてその相手が誰かと交際したら嫉妬する、みたいな図々しさは男の本能の中にあるものだと思う。
例えば夏目漱石の『彼岸過迄』でも描かれているようにね。
絲山秋子さんは文章が美しい。それで幻惑されている部分も少なからずあって、「純度の高い恋愛」の小説ではなく「純度の高い小説」によって恋愛風に見せられているどうしようもなく愚かな2人の腐れ縁、という感じもした。
でも…その愚かさこそが恋なのかもしれないよな、とまた振り出しに戻る、ささやかに完結した(それこそ「袋小路」に陥った!)小さな宝石のような小説。
たま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に読み返したくなりそうな一冊でした。
#ひとりごとのようなもの #札幌 #北海道 #GRAVITY日記 #読書

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