欲望のメダルと心のルール｜吉田賢太郎の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

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投稿

吉田賢太郎

2025/10/26

欲望のメダルと心のルール
【対象読者：小学5年生〜中学2年生】
序章：割れたメダル
ぼく、映司は知っている。世界はいつも、**「欲望」**という名のメダルで回っていることを。
欲しい。助けたい。生きたい。……その一つ一つが、力を生むメダルのようだ。
だけど、そのメダルには表と裏がある。
力のコアメダルと、モノを形作るセルメダルのように。
第１話：チカラの対価（違法と犯罪）
この社会の足元には、見えない**「枠」がある。それが法律だ。
この枠の中では、誰かの「メダル」**を勝手に奪ってはいけない。
【違法（いほう）】
誰かの写真（思い出のメダル）を、無断でSNSにアップする。
それは、相手の**「プライバシー」という名のメダルを割る行為。
「ごめん」と謝り、「弁償」**という名のセルメダルを渡す。それが民事のルール。
【犯罪（はんざい）】
人の財布（財産のメダル）を奪う。
誰かの心（命のメダル）を、酷い言葉で傷つける。
それは、社会全体が持つ**「安心」**のコアメダルを壊すこと。
コアメダルが揃うと、ヤミーが生まれるように、
小さな悪意が三枚揃うと、**「犯罪」という名の怪人が生まれる。
警察という名の「システム」**が動き出し、「お前が払うべき対価は何だ？」と、自由というメダルを要求してくる。
第２話：ちぎれた善意（軽犯罪と「どうでもいい」）
アンクが言った。「お前の欲望は、『誰かの助けになること』。つまらない空っぽだ」と。
でも、本当に**「空っぽ」**なのは、欲望すらない行為だ。
公園で、何も考えずに立ち小便をする。（公衆衛生のメダルを汚す）
行列に、威張った顔で割り込む。（公正な順番のメダルを無視する）
廃墟に忍び込み、ただの悪ふざけをする。（所有者の安心メダルを傷つける）
これらは、誰かを**「助けたい」でも、「奪いたい」でもない。
ただ「どうでもいい」という、中途半端なセルメダルだ。
だが、この「どうでもいい」**が積もると、社会の基盤を腐らせる。
だから法律は、「軽犯罪」という名前で、その腐敗を止めようとする。
軽微なメダル一枚でも、罰せられるのだ。
第３話：メダルの行き先（逮捕と正義）
ワルいことをしたのに、なぜ**「すぐに捕まらない人」**がいるのか？
それは、捜査の人が考えるからだ。
「この人は、コアメダル（証拠）を隠さないか？」
「この人は、どこかに逃げ出さないか？」
もし、その人が家にちゃんといて、「調べに応じます」と言うなら、
身柄を拘束する「逮捕」という強制的なメダルを使う必要はない。
在宅捜査という、「自分で自分の首輪をつけている」状態だ。
逃げる欲望を持たない者に、過剰な力は使わない。それが正義の公正さだ。
終章：真のコンボ（正義と邪悪）
**「邪悪」**とは、タトバのコンボのように、力が暴走した状態だ。
他人の苦しみという名のメダルを、自分の力に変えてしまう。
「自分だけが良ければいい」と、世界中のメダルを一人占めしようとすること。
映司は、「誰かを助けたい」という、欠けた欲望を持っていた。
アンクは、「完全な体を取り戻したい」という、純粋な欲望を持っていた。
二人の欲望は違ったけれど、お互いの**「欲望の強さ」**を信じた。
真の正義とは、誰かの**願い（欲望）**を否定することじゃない。
他人の欲望の形を認め、自分の欲望をコントロールすることだ。
そして、誰かの**「心のメダル」**が傷ついたとき、
立ち上がって、その欠けたピースを探すこと。
「これ（助け）をやるから、これ（対価）をよこせ」
それがアンクの利害の正義だ。
「誰かの手が届くなら、手を伸ばす」
それが映司の優しさの正義だ。
君は、どのメダルを使って、世界を回していく？
その手の中にある**「欲望のメダル」**の力を、どこへ向ける？
いつかの明日のために。さあ、変身！

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