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モ!
無限とも思える静寂な空間、
宇宙。
そこを音もなく亜光速で走る船がある。
船名は「サフラゲットビレッジ」
そこの貨物室で、
手のウインチアーム以外大体四角で作られたロボットは同僚のアンドロイドに向かってこう話しかけた。
「ジョニー。僕はほとほと感が鈍い男だ」
髭面のジョニーはほんの一瞬荷物を持ち上げる手を止めた。
「ほう」
「時にだよ、
言葉は現実の模型だ
ただし「本当」のこともあれば
「無意味」なこともある
さらに困ったことに「嘘」の時もある
僕は嘘を見抜く能力が著しく低い」
ジョニーはこれに対してこう言った。
「君は3世代前の量産型とはいえ、人間に遜色のない能力を持った男だ。そんな君でも感は鈍いのかい?」
ロボットは貨物運搬作業の手を止めず、ジョニーに向け180度回した頭で頷いて見せた。
「うむ。僕はそれに対する自己分析をしてみたんだがね、僕は『たとえ嘘でも表面的に取り繕っていれば、というか、もっというと後にもそれが露見に及ばなければそれでいい』と思っているようなのだ」
ジョニーは3メートル四方の貨物コンテナの上に易々と飛び上がり、そのヘリに座って答えた。
「それは開放的だか閉鎖的だかわからん姿勢だね」
ロボットは右手のウインチアームを大変長く伸ばし、コンテナの上にいるジョニーに入れた手のコーヒーを手渡した
「そうなんだよ」
ジョニーは貰った熱々のコーヒーを啜った。
「コロンビア産だね」
ロボットは腕を短く戻して今度は少し首を伸ばした
「そんなわけないだろ」
ジョニーは首を傾げながらぶつぶつ言った。
「これは確かにコロンビア産の味と香りなんだがな?」
サフラゲットビレッジはそんな会話はお構いなしに、白鳥座へと進んでゆく

ものものがたり・転── 「崩壊の残響に、創造の光は芽吹く」
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あ
頭ぼーっとするけど寝れないんだよなぁ

🌕✨だい貯粒中🐙



お野菜


submarine

せん

リリークラウン 🍊
でも最終回はなんかいまひとつ理解に苦しんでしまった。きっと私の読解力が無いのと夜勤で頭が働いてないからだと言い訳しとこう。
ふゆ
よく夢を見る人なら解る、嫌な夢を見ている最中の現実に感覚が戻りそうで戻れない、戻りたいのに戻れない、あの気持ち悪さがリアルに感じ取れるシーンが多々あって物理的に頭が気持ち悪いやつに陥った。面白かった、グロいかった、色んな意味で気持ち悪かった


欠損.txt♡
僕は心から泣いてる人間が好きなんだ。

こあ(山田)

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(ゆ)き

ななし

ゆっち

れも

もち太
プユユタンとは何ですか?
プユユタンは、主に日本のSNSやオンラインコミュニティで使われる言葉で、特に若者の間で人気があります。以下にその特徴をまとめます。
意味: プユユタンは、特定のキャラクターやテーマに基づいた可愛らしいイラストやアートスタイルを指すことが多いです。特に、アニメやマンガの影響を受けたデザインが特徴です。
使用例: プユユタンは、SNSでのアイコンやプロフィール画像、またはファンアートとしてよく見られます。特に、キャラクターのファンが自分のスタイルで描いたものが多いです。
文化的背景: 日本のオタク文化やサブカルチャーの一部として、プユユタンは若者たちの自己表現の手段となっています。特に、アニメやゲームのキャラクターを愛する人々にとって、プユユタンは親しみやすい存在です。
このように、プユユタンは日本の若者文化において、可愛らしさや個性を表現する重要な要素となっています。興味があれば、SNSで「プユユタン」を検索してみると、さまざまな作品やスタイルを見ることができますよ。

辞めた

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あお🫧
2人がコーヒーについて言い争っている最中、貨物室の天井からふっと、音もなく光の粒が降ってきた。 重力を忘れた塵のように、ゆっくり、ゆっくりと。 その光が床に触れた瞬間、空気が押しつぶされたように波打つ。 光の中心に──宇宙人が立っていた。 「アーアー」 ジョニーの眉がひくりと動き、ロボットのアームが微かに震える。 その宇宙人は、まるでラジオのチューニングのような声で、 誰にも属さない言葉を続けた。 「真実は感覚が作るんじゃない?」 ジョニーは紙コップを見下ろした。 ロボットは、自分のセンサーにはない「味」という概念を思い出そうとした。 「わかんない?」 「君たちの舌が、世界を作っているだけさ」
Shu
ジョニーは哲学的ですね[照れる]