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吉田賢太郎

吉田賢太郎

​【黒い窓の真実(テレビの詩)】
​ねえ、知ってる?
リビングのあの黒い大きな窓のこと。
あれは、昔々、すごい王様だったんだ。
​(武勇伝の時代)
まだスマホもネットもない、暗い夜。
「王様テレビ」が、パッと光を灯した。
遠い国の出来事も、宇宙のロケットも、
みんなこの窓から初めてやってきた。
家族は毎日、時間通りに集まって、
笑い、泣き、感動を一つにした。
事件が起きれば、王様テレビの速報だけが頼り。
彼は、間違いなくみんなのヒーローだった。
​(黒歴史の影)
でも、王様は少しずつ、傲慢になっていった。
「視聴率」という数字に縛られすぎて、
誰かをイジったり、無理をさせたり...。
「本当にあったことなの?」と、みんなが疑いの目を向けた。
それが「黒歴史」の始まり。
そして、新しい道具—スマホという
自由な魔法の小箱—がやってきたんだ。
​(新しい役割へ)
みんなはもう、王様テレビの決まったお弁当はいらない。
自分の好きな時間に、好きな場所で、好きなものを食べる。
だから、みんなは外へ出ていった。
これが「テレビ離れ」。
​でもね、あの黒い窓は、ただの箱じゃなかった。
​**「ねえ、ゲームしたい!」**って言えば
彼は、一番大きくて高画質な
**ゲームの舞台(ステージ)**になってくれる。
​「ネットのドラマ、みんなで見たい!」って言えば
スマホの小さな画面じゃなくて
家族が一緒に楽しめる巨大な映画館に変わる。
だって、窓の裏側は、もうインターネットと手をつないでいるから。
​テレビは、かつての偉大な王様じゃないかもしれない。
でも、彼は今、
**「最強のディスプレイ」**として、
**「情報と娯楽の大きな受け皿(うつわ)」**として、
私たちの新しい生活に静かに役立っているよ。
​彼の役目は、**「放送」から「接続」**へ。
黒い窓の物語は、まだ終わらないんだ。
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