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桔梗色のきたじー
『魔法ではない小石』
カバノキの森にいる。森の中に、一本の小川。さらさら流れている。
小川の対岸に、学ランを着た青年がやってきた。本当に高校生のような佇まいである。
その青年は、手の中に小石を何個も持っていた。余程こぼしたくないのか、がっちりと握っている。小川のすぐ側まで来ると、川に向かって蹲踞の姿勢になる。
対岸に私を見つけるとこう言い出す。
「ここに、『魔法の小石』がある。けど、ちっとも魔法じゃない。君ならきっとそれが分かるはずだよ」
そして、持っていた小石を一気に川に放り投げた。やや黒い小石だった(アスファルトよりは明るい色)。すると、見よ、小石が水面に浮き、燃え出したではないか。パチパチ音を立てて、何なら破裂しながら水面を走っている。破裂したそれも、燃えていた。――火が、水の上を走っていた。
しかし、この時は何故か、確かにこれは魔法ではないときっぱり分かった。小石と思われるそれを川に投げたら、それは燃えたり、破裂したり、燃えたまま水の上を走ったりする。何なら、一頻り燃えたり破裂したりした後、水に消えている。微かに白い、煙のようなものも出ていた。この煙のようなものは水蒸気だと思っていたが、それを微量吸ってしまった青年は噎せて、こう言う。
「離れて。吸ったら毒になっちゃう」
ああ、そういうことか。
あの小石は、ただの小石ではない。が、「魔法の小石」でもない。
あれは、カリウムだった。
コメント
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たくみ
回答数 50>>

くた🍶🐻
猫は、うれしかったことしか覚えていない 石黒由紀子
ある
タイのカレーラーメン的なものとは全然違って、どちらかというと少し辛いフォーのような味わい。素朴だけど、じんわり美味しい[照れる]
あと、街を歩いていて印象的なのは、とにかく静かなこと。車もバイクも、ほとんどクラクションを鳴らしません👂
音が少ないと、こんなに気持ちが落ち着くんだなと感じています。
#旅行 #ラオス #ルアンパバーン


ア!ども私がヒロだす
鮑
キノコ
海藻
ティッシュ
頭に載せて歌います(*´○`)o¶~~♪
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佐々木
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桔梗色のきたじー 投稿者
(※念のため、何が起きたと考えられるか+化学反応式を書いてみる) 青年の持っていた小石は、カリウムインゴットの欠片だった。 カリウム(K)は、アルカリ金属の一つで、水や酸素に強く反応する。そのため、空気に触れただけでひとりでに化学反応が起きてしまうこともある。リアルでは、カリウムが石油(灯油)に沈められた状態で保管される。 持っていた小石がほとんど反応していなかったのは、恐らく、手指の皮脂が反応を妨げていたため。 小川に投げられた小石が爆ぜて出てきた白煙は、水酸化カリウム(KOH)のヒューム。これは、確かに吸うと毒になってしまう。 2K + 2H20 → 2KOH + H2