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吉田賢太郎

吉田賢太郎

こころと、みえないものの、お話
​1. イタコさんと、ささやく声
​ねえ、イタコさんって知ってる?
遠い恐山にいる、目の見えない女の人。
特別な修行をして、ホトケ(亡くなった人)の声を
自分の口で語るんだ。
それは、悲しい人に届ける最後のメッセージ。
亡くなった人の魂を、ちょっとだけ自分に**「降ろして(おろして)」、
家族の心に光**をともす、やさしい仕事なんだ。
​2. 「イタコごっこ」と、ほんとの憑依
​でもね、たまにテレビや、誰かの話の中で
「わたし、神さまが降りてきた!」とか
「霊が乗り移った(憑依)!」って言う人がいる。
それを、まわりの大人が**「イタコ芸」って呼んで、
「あれは本物じゃないよ」って笑ったり**、批判したりするんだ。
​伝統の口寄せは、悲しみをいやすおまじない。
​「イタコ芸」は、誰かの考えやパフォーマンス。
​ぜんぜん、ちがうんだね。
​3. こころのざわめき、神さまの声?
​そして、一番むずかしいのが、きみの心のお話。
​もし、きみの心がバラバラになったり
自分じゃない誰かになったみたいに感じる時、
それを**「解離」**って呼ぶんだよ。
​昔の人や、スピリチュアルな話をする人は、
「それは神様が降りてきたしるし!」とか
「悪い霊が憑いているせいだ!」って言うかもしれない。
​でも、お医者さんは言うんだ。
「それはね、きみがつらすぎる経験をしたから、
きみの心が自分を守るために、ちょっとお休みしているだけだよ」って。
てんかんの発作で、特別なものが見えるのも、
それは脳がビックリしているサインなんだ。
​おぼえていてほしいこと
​特別な声や、見えない何かの気配を感じた時、
それがやさしいメッセージなら、そっと心にしまおう。
​でも、もしその感覚できみが苦しくなったり、
毎日の生活がこわくなったりしたら、
それは病気かもしれないし、助けが必要な時。
​神さまも、仏さまも、
きみがひとりでつらい顔をしているのを望まないよ。
​だから、こころがざわざわしたら、
信頼できる大人(先生、親、またはお医者さん)に、
**「今のわたし」**のことを、勇気を出して話してみてね。
きみの心を守れるのは、きみ自身だから。
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