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吉田賢太郎
ある日、人気YouTuberを目指しているケンタくんは、頭を抱えていました。
「毎日動画を出してるのに、なんだかモヤモヤするんだ。登録者も増えてるし、再生回数も悪くないんだけど…」
その日の夜、ベッドでぼんやりとスマホを見ていると、頭の中にどこからか歌が聞こえてきました。
♪〜 「君はまだ『数字』だけを見てるのかい? まるで宝の地図を持たずにさまようみたい」
「え…?」ケンタくんは驚いて、あたりを見回しました。すると、枕元に置いてあった動画編集用のパソコンが、かすかに光っているような気がしました。
♪〜 「登録者、それはただのID(アイディー) 再生回数、それは通り過ぎる光」
歌は続きます。
「本当に大事なのは、スクロールしたその先に 君を待ってる笑顔なんだ」
ケンタくんは、ハッとしました。
いつもはただの数字として見ていた登録者や再生回数が、まるでたくさんの顔に見えてきたのです。
「『バズった』って喜んだ君の動画 それは夜空に打ち上がった花火さ」
歌は軽快なリズムに変わりました。
「でも、花火だけじゃダメなんだ 君の庭に咲く花を育ててあげなきゃ」
ケンタくんは、自分がやっていたことの意味を初めて理解しました。
バズって一時的に人が集まっても、その人たちを大切にしないと、すぐにいなくなってしまう。YouTubeは、花火を打ち上げることだけじゃない。その花火を見て集まってくれた人たちと、ずっと一緒にいられるような庭(チャンネル)を作ることなんだと。
歌の最後、優しいメロディが流れてきました。
「YouTubeって、そんなに簡単じゃない でも、きっと面白い」
「数字よりも、目の前の君を信じてみようよ 君だけの『好き』を、届けるんだ」
歌が終わり、パソコンの光は消えました。
ケンタくんは、深く息を吐きました。
今まで追いかけていたのは、画面に表示されるただの数字でした。でも、本当に大切なのは、その数字の向こう側にいる、一人ひとりの視聴者。
翌日、ケンタくんは、いつものようにカメラに向かって話し始めました。でも、その瞳は、画面の向こうにいるたくさんの「顔」をまっすぐに見つめているようでした。
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